未来からの贈り物




収録の時に、あの解説者の話……ちゃんと聞いとくべきだったっっっ!!!


髪型に目が行ってそれどころじゃなかったんだ………。何だっけ……


黒谷………黒谷……黒谷……野口……


あぁーーーーーー!!!あの評論家の名前………野口さんだ………。クスッ!

武田 観柳斎の子孫なんじゃないの?


一「何がおかしい………。」イラッ!


莉奈「ごめん!未来にいる新撰組の研究者の髪型を思い出しちゃって………」


一「……………………………。」


莉奈「ごめんって! で、野口の事ね!」


一「…………………。黒谷な?

近藤さん、芹沢等は黒谷で京都守護職松平容保公に拝謁がかなった。七卿落ちの日、すなわち、8月18日の変で新撰組の命名とともに市中取締の命を受け、都大路を縦横無尽に走り廻り治安は目立って回復した。新選組の壬生の屯所と黒谷本陣との間では報告・伝達が毎日のように行われていた。

黒谷を通じ会津藩・新選組の関係が成り立っているんだ」


莉奈「一は新撰組と会津の架け橋だね?格好良いね!!!」


一「………………………。そうか」


莉奈「うん。一は格好良いよ……」


ギューーーーーー!!!


一「…………………莉奈………」


莉奈「一……今日はおかしいよ?」


一「そうだな……。おかしいな……。
女なら笑って済ませとけ」


莉奈「了解」ポンポン


一は会津と新撰組の間者として、凄く重たかったんだろうな………。


大丈夫。私は味方だからね……。


ポンポンポンポン


子供をあやすように一の背中を叩く莉奈


一「帰ろう」


莉奈「うん」



ーーーーーーーーーーーー



滋養強壮の漢方を煎じて総司のお茶に入れ、騙し騙し飲ませ続ける莉奈。


総司はマズイマズイと言うけど


莉奈が淹れた御茶に文句を付けるなと莉奈に怒鳴られ、渋々、漢方入りの健康茶を飲み続けている


池田屋には……水に塩と砂糖を入れて、熱中症予防。


莉奈は総司に青汁とお団子を出した。


莉奈「お口直しに抹茶を点ててみました」


総司「へぇ〜〜。莉奈が……お茶……」


総司……目が落ちそうだよ?


総司は一口飲んでみた。一瞬眉がピクッと動いて眉間に皺を寄せたが、お茶請けのお団子を食べて何とか飲み切った。


総司「結構なお点前で………」


莉奈「ふふふ。ありがとうございます」


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