未来からの贈り物



莉奈「死んでも………後悔しない?」


「あぁ!それが武士だっっっ!!!」


チャキ……… 刀を握り直した


莉奈「行きますっっっ!!!私は武士の気持ちなんか微塵も分からんわぁーーーーーー!!!」

ギンギンギンギン! ビュン!


カキン! ギリギリギリギリ………


「じゃあ………何故刀を握る………」


莉奈「生き抜いた者だけが見える何かを見たいからだよっっっ!!!」


「あぁ?」


莉奈「私は一度死んだ身……。二度目のチャンスを逃すかっっっ!!!」


キーーーーーーン!


「黄昏の世界が見えるぞ?」ケラケラ


莉奈「行ってらっしゃい」


引きながらの正胴っっっ!!!


総司の方に周り、残りの二人を一人ずつ斬り伏せた


総司•莉奈「ハァハァハァハァハァ…」


莉奈「無条件に人を愛する事が出来たなら……きっとこの世に戦なんて産まれなかった。


人間は……無力だね……」


莉奈は刀を払い、鞘に収めた


総司「……………………………。」


朝焼けの射す町を歩き出した莉奈……


総司は黙って横を歩く



ーーーーーーーーーーーー



バッチーーーーーーーーーン!!!


蔵を見た土方に平手打ちを頂いた


莉奈「痛い……………」


古高「クククククククククク」


莉奈「笑わないでよ…………」


土方「何が一人分だっっっ!!!
力士が通れるっっっ!!!」


莉奈「力士だって一人分じゃないですか」


土方「うん。分かった」


莉奈の胸ぐらを掴み、背負い投げられた


ビタンッ!


莉奈「……………………………。」


古高「クククククククククク」


莉奈「私……今人を沢山斬って心を病んでるんです」


古高「…………………沢山」


莉奈「戦いたくないって言ったんです。だから居合いで…………………」


古高「そうか………」


土方「居合い……馬鹿かっっっ!!!
居合いは素早さが物を言うんだ!!!
躊躇しかないお前が一番使ってはいけない技だろっっっ!!!」


莉奈「でも、全員斬りました……。」


土方「……………………………。
居合いはもう使うなっっっ!!!」


莉奈「意外と向いてるかも知れない…」


総司「部屋に戻って良いですか?着替えたいんで………。 莉奈も………」


土方「あぁ………。行け………。古高。間も無く移送するからな」


古高「分かってる」


莉奈「はぁ〜〜〜〜〜………。」



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