未来からの贈り物




莉奈「ん〜〜〜〜〜〜………新撰組といつでも会える許可を……。護衛付きで構いません」


慶喜「必ず御所に帰る事を守れるか?」


莉奈「もちろんです!」


慶喜「良かろう」


莉奈は三人と目を合わせ、微笑んだ




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門へ行くと、幹部が全員揃っていた


莉奈「泣きそうです………」


全「止めてくれっっっ!!!」


総司「私は番傘持参です!!」ニコッ!


莉奈は一人一人とハグハグして回り、最後は総司


莉奈「元気でいなかったら土方さんと寝ますよ?」ボソ


総司「分かってるって」ボソ


雨も降っていないのに番傘をさし、二人の世界を作る総司


傘を目いっぱい下にズラし、kissをする二人…………。


慶喜「莉奈!!!行くぞ」


莉奈「はい。
総司……愛してる」ボソ


総司「僕も…………………」ボソ



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莉奈「まさか……っっっ!!!
此れに乗って行くわけじゃ………」


慶喜「何だ。当たり前だろう!!!」


絢爛豪華な駕篭…………………


莉奈「恥ずかしいっっっ!!!」


慶喜「? 何が………」


莉奈「乗る事自体がっっっ!!!」


慶喜は面倒臭そうに家臣に顎で促した


莉奈は強制的に籠へ押し込まれ、御簾を下ろされた


総司「莉奈っっっ!!!」


莉奈は顔だけ出した


総司「刀………。ちゃんと持ってて」


莉奈「ん!ありがとう!!!」


総司「行ってらっしゃい」


莉奈「行ってきます!!!」


駕篭が動きだし、スルッと離れるまで二人は手を繋いでいた



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みんなは無言で解散した…………。


土方「っっっ!!!」


土方は部屋で手紙を見付けた


急いで中を確認した

これから起こるであろう事が会津戦争まで………


土方「……………………………。」


最後に、私が死んだら……総司をお願いします。

新撰組は会津と共にある…………。


会津に忠誠を…………………。


沖田 莉奈


土方「…………………………。
会津に始まり会津に終わるのか……。

ふっ!上等だ!やってやろうじゃねぇか! 此処に書いてある史実が起きなければ莉奈が変えた事になるな………。


俺は組を変えてやるっっっ!!!」




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