未来からの贈り物




近藤「ゴホンッ! では、改めて蛤御門の戦の際に………」


慶喜「あぁ……。また追って詳細を報せる」


近藤「はっ!」


莉奈「もう帰っちゃうの?」


土方「お前と違って俺らは忙しい」


総司「またね……莉奈」


莉奈「うん。また……」


左之「また来るな…美菜」


新八「またな…華」


平助「また……莉奈。美菜」


一「また来る」


莉奈「左之と新八は私なんてどうでも良いんだね………」ジト


左之「またなぁ。莉奈」ナデナデ


新八「俺は華狙いで………」


莉奈「あっそ。平助、一。またね。」


総司「門まで送りなよ」


莉奈「はぁ〜〜〜〜〜〜い!!!」


片時も離れてはいけない美菜達も、門までお見送り


慶喜は来ていない


総司と莉奈は三人の目を盗み、陰に隠れてkissをした


莉奈「会いたかった」


総司「僕も」


莉奈「また……戦で……」


総司「うん。戦で……って、本当に戦えるの?」


莉奈「遊びじゃないんで。ちゃんと戦います」


総司「そう……取り乱さないでね」


莉奈「はい。努力します」


総司「じゃあ……行くよ。あまり泣かないで?」


莉奈「それは約束できない」


総司「近くにいないから抱き締めてあげられない……」


莉奈「……………………………。
頑張るよ」


二人はみんなの所へ戻った


莉奈「土方さん。助けてくれてありがとうございました。」


土方「可愛い総司の為だ………」


莉奈「(クスッ!)私じゃないんですね…………」


土方「ふっ!気張れよっっっ!!!」


莉奈「はいっ!近藤さんもありがとうございました」


近藤「戦でまた会おう」


莉奈「はいっ!一。私、やっぱり居合い……好きかも……。ってゆ〜か、性に合ってるかも!」


総司「莉奈…慶喜公に気をつけな」ボソ


莉奈「はい」ボソ


近藤「帰るぞっっっ!!!」



……………………………




みんなが笑いながら歩いて行くのを見て胸が苦しかった……。私もあの中に入りたい…………………。


泣きそうになるのを必死に堪えてみんなが見えなくなるまで眺めていた


泣いたら……みんなが濡れちゃう…。
我慢我慢…………………。


美菜「莉奈様……大丈夫ですか?」


莉奈「………………帰りたい………。
新撰組に…………………戻りたい」


時「いつか……帰れると良いですね」


華「戻れますよ!」


莉奈「うん。そう……だね。戻ろう!」


莉奈邸ではなく、御所へ向かった莉奈。




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