未来からの贈り物
銃と剣の稽古は半端なく厳しかった
流石幕府。弱ってても日本の頂点。
寸分の狂いも許されない。
当たり前だけれど……。
楽しさなんて皆無だが、教えて欲しいと言った手前、何も言えない。
朝から晩まで……。馬の稽古もやっていた。 お尻も肩もパンパン……。
お風呂上がりに時に肩を揉んでくれた。
莉奈「気持ちいいよ。時。」
時「莉奈が楽になるなら………。明日も明後日も稽古三昧だからね………」
莉奈「っっっ!!! 敬語………」
美菜「慶喜様が友になってやれと……。だから、莉奈の心の支えになるよ」
莉奈「っっっ!!!…………………。
ありがとうーーーーーー!!!」
三人は笑ってくれた。莉奈も笑っていた
幕末に来て初めての友達………。
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また莉奈は友と言う守る物が出来て、より一層稽古に力を入れた。
馬と銃の稽古が楽しくなって来た
禁門の変が始まった。
莉奈の体に合わせて作られた鎧と馬を用意された。
莉奈「禁門の変で、馬と鎧はいらない。
鎖かたびらで良いから」
慶喜「ちゃんと付けとけ」
莉奈「重いからやだし、鎧が派手だから目立つ。 慶喜は指揮官だから良いけど、私は違うからダメ」
慶喜「……………………………。
本当に人の話を聞かない奴だ!!!」
莉奈「良く言われます。可愛いでしょ」
慶喜「……………………………。
鎖かたびら付けてやれ!!!」
華「莉奈には甘いですね………」
慶喜「……………………………。
煩いっっっ!!!」
慶喜はプリプリ怒って出て行った
莉奈「はぁ〜〜〜〜〜〜…………。」
時「オナゴが戦なんて…………」
莉奈「みんなそう言うけど、私の世は、訓練さえ出来れば軍に入れるんだから……私には何も不思議な事じゃない……
鎖かたびら付ける前に、少しだけ肩揉んでくれる?痛くて刀振り上げられない」
美菜「蒸し手ぬぐいの方が良い」
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蒸し手ぬぐいで肩を揉んでくれて、楽になった。
莉奈「ありがとう。また夜お願いします」ペコリ
華「勿論」
鎖かたびらを付けて貰い、慶喜の所へ向かった