未来からの贈り物
土方「夕餉だ。長州の奴らが借りは作らんと持って来た」
総司「行こうか…………………」
莉奈「うん。羽織りありがとう」
総司「着てなよ。皆に肌見せないで欲しいから」
莉奈「今更?」
総司「僕は最初から反対でした!!!
楔かたびらも付けないで……死ぬつもりですか!!!」
莉奈「イギリス兵の突きは怖かった。どう出るか分からないし………」
総司「……………………………。
本当に……力の差を見せ付けられた」
土方「隊士が殺されなくて御の字だな」
莉奈「……………………………。
私の責任です」
土方「いや……。お前は来るかと聞いただけで、行くと決めたのは近藤さんだ」
総司「新撰組が行くと決めたんだから莉奈の責任じゃない」
莉奈「……………………………。」
総司「大丈夫だから………」ナデナデ
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その日の夜、莉奈の部屋に総司が泊まりに来ていた
莉奈はオナゴだからと、慶喜が一人部屋を充てた
総司「良いご身分ですね」
莉奈「私は幹部と同じ部屋で良いって言ったんだけどね……」
総司「いや……一人部屋じゃないと莉奈を抱けないし……良かった」
莉奈「ふふふ。良かったね」
総司はマキシの肩紐をズラすと、スルッとマキシが床に滑り落ちた
総司「相変わらず良い身体…」クスッ!
莉奈「鍛えてますから」クスッ!
総司「愛してる」
甘い甘いkiss………
総司は莉奈を抱き上げてベッドに寝かせた。
ベッドと言ってもスプリングなんてない木のベッド。床に布団を敷いているのと同じだ
久々の情事に燃え上がる二人……。
朝まで何度も愛し合った。
鍵も付いてるし、左之に邪魔されることもない。
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ドンドンドンドン
「開けろぉーーーーーー!!!」
総司「始まった。着替えよう」
二人は着替えて部屋を出た
莉奈「おはよう」
左之「お前らぁーーーー!!!みんな我慢してんだからお前らも我慢しろ!」
総司「煩いっっっ!!!許嫁なんだから良いの!!!」
左之「戦中だからダメだって言ってんだ!」
総司「左之さん、自分が出来ないからそんな事を……………………」
左之「だったら何だっっっ!!!」
莉奈「情けない………。帰ったら存分にお楽しみ下さい」
左之「一月だぞ!!!」
総司「もう良いから………」
莉奈「朝餉食べたら赤根さんの所に行って来ます」
左之「幹部も行くとよ。一時休戦と言えど、敵は敵だ……」