未来からの贈り物




新撰組は帰りの航海に必要な物資を調達し、船に戻った。


莉奈「攘夷は必要ない。分かりましたか?連合軍は、これからも仲間を増やし、頭脳や武器を供給し、強くなり続けます。 鎖国は日本を守る物では無い。逃げです。」


近藤「俺もそう思う」


土方「あぁ。大砲の威力も敵のが上だ」


莉奈「天皇の説得……頑張ります」


土方「頼んだ」


総司「……………………………。
祝言が挙げられない…………。」


土方「……………………。祝言……。」


総司「莉奈が御所から戻ったら挙げようと……約束したんです」


莉奈「御免ね? 説得して戻るから……総司は風邪を引かないで……斬り合いで怪我しないで……待ってて」


総司「……………………………。
分かってるよ………」


近藤「エゲレス語を話せるのは莉奈だけだからな………」


莉奈「……………………………。孝明天皇が崩御するまでに……何とかしないと………」


全「っっっ!!! 何っっっ!!!」


莉奈「病と言われていますが……、暗殺の可能性もあります。次の明治天皇は……長州に着いちゃうから……」


近藤「崩御されるのはいつだ!!!」


莉奈「1866年の12月25日……二年後ですね……」


左之「二年もありゃあ〜何とか何だろ」


莉奈「うん。多分……。だけど……孝明天皇って堅物なんじゃないの?」


近藤「ゴホン!ゴホン!莉奈っっっ!!!失言だぞっっっ!!!」
と、莉奈の口を塞ぐ近藤さん……。


莉奈「…………。フミマヘン………」


土方「会津も居るんだから……話し方に気を付けろ!」


莉奈はコクコクと頷いた。


総司「………………。二年は長い……」


莉奈「総司は一番組としての務めを……。 マスクは外さないでよ?」


総司「分かってるって………」


莉奈「会えない訳じゃないんだから…」


総司「二人きりにはなれないじゃない」


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