未来からの贈り物
夕餉も長州側が用意してくれた。
莉奈は総司と二人で甲板で食べていた。
総司「また……会えなくなるね」
莉奈「寂しいね………」
総司「うん……。京に戻るまでは、毎日莉奈の部屋に寝るね」
莉奈「はい」ニコッ!
総司「沖田莉奈さん?」
莉奈「クスクス……はい……」
総司「しっかり務め上げ、総司の下に戻って来て下さい」
莉奈「はい。必ず……あなたの下に戻ります!」
総司はうんと頷き莉奈の手を取った。
総司「私も……一番組組長としての務めを果たします」
莉奈「ご武運を………。」
莉奈は総司の手に手を添えた
総司「愛してる」
莉奈「私も愛してる……」
二人でkissをして微笑んだ
莉奈「あ。そうだ。総司。ネックレス付けてくれる? 留め具が壊れてるから、結んで?」
お父さんから貰ったクロスのネックレス
シャラン……
総司「……………………………。
クスッ! 良いよ? 後ろ向いて?」
莉奈はクルッと後ろを向いた
総司に結んで貰い、総司の手が離れた時、莉奈はクロスを握った………。
未来との決別………。それは……
莉奈にとって、父や借金取りへの許し。
総司「受け入れる事が出来たんだね…」
総司はクロスを手に取り、クロスにkissをした
莉奈「あなたと幸せになる為です」ニコッ!
総司「部屋……戻ろうか………」
莉奈「はい」
総司が立ち上がり、前を歩く……。
莉奈は一度敵の船を見てクロスを握った
莉奈「(頑張ろう!!!)」
総司の方に向き直り、走り出すと……
フワッ!!!
莉奈「っっっ!!!」