未来からの贈り物
ドーーーーーーン!!!
ドーーーーーーン!!!
ドーーーーーーン!!!
新撰組・会津兵
「止めろぉーーーーーーーーー!!!」
総司は手摺りから引き摺り降ろされた
総司「莉奈ぁーーーーーーーー!!!」
莉奈「っっっ!!! 撃たないで!!!」
ザーーーーーーーーー
総司「止めろぉーーーーーー!!!」
莉奈「ど…ど…Don't shoot!!!(撃たないでっっっ!!!)」
総司「莉奈ぁーーーーーーーー!!!」
スーーーーーーーーーーーー
莉奈「そ…………………じ…………」
莉奈が消え、光も無くなり、静寂と闇に包まれた。
総司「莉奈…………………。」
土方「消えた…………………。」
平助「未来に帰ったのか………?」
近藤「……………………………。」
一「莉奈の刀は………?」
左之「見てくる!!!」
振八「俺も行く………」
総司は莉奈が消えた空を見つめ、放心している。
土方「何故……羽衣が無いのに………。
総司……何か変わった事は………」
総司「……………………………。
十字の首飾り……。」
土方「っっっ!!! 来た時に付けた奴か!!!」
総司「それを付けたら………。私のせいだ……。 私が……返したから……。」
全「……………………………。」
……………………………
左之「荷物や刀は全てあったぞ!!」
一「そうか………」
近藤「一橋公に……どうやってお伝えすれば………」
土方「……………………………。」
総司「もう………会えない………」
一「莉奈は……戻る。心配するな」
一は総司と同じ目線になるようにしゃがんだ。
総司「何で分かるの!!! 莉奈は……帰りたくなかったのに………。
またあいつらに……。うぅ………。
私のせいで……また辛い目に……。」甲板に総司の涙が零れる。
全「……………………………。」
総司「やっと……未来にケジメを付けたのに……。僕のせいで………」
一「あいつは………必ず戻る………」
そう言って一は船室へと戻って行った。
近藤「総司……。お前のせいじゃない。
莉奈は戻る。信じて待ってろ。」
土方「莉奈が帰った時に腑抜けになったお前に愛想尽かしたら、次こそは容赦無く頂く。 例え莉奈に気持ちがなくても……どんな手段を使ってでも………」
総司「……………………………。」
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