未来からの贈り物




近藤「新撰組は無条件で彼女が必要だ」


総司「っっっ!!! 近藤さん………」


土方「そうだな!」


総司「無条件で人を愛すことが出来たら……戦など起きなかった。と、彼女は言ってました」


赤根「……………………………。」


総司「莉奈は……幕府も長州もどうでも良いんです。彼女が望んでる事は……平和だけです」


赤根「我々もそうだ」


近藤「行き着く先は同じものを見ているんだな………」


土方「要は……やり方だろ?莉奈は戦をせずに歩み寄りたいと言っていたのにな……………………………。」




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予定通り、翌日…幕府艦隊は下関を発った。


莉奈の部屋に試衛館時代の面々が寝泊まりした


京に帰るまで、今後の事を話し合い、
パソコンでDVD三昧。


総司はデジカメで莉奈と撮った動画を何度も何度も見てはため息を吐く毎日…。



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左之「……………………………。
おい………見ろ…………」


左之がたまたま開けてしまったフォルダ。


新撰組の皆と出会った時から下関戦の被害を撮ったもの(下関戦を撮ったのは会津兵)


総司「ふふ……隠し撮りばかり……」


土方「あぁ……虹……懐かしいな……。
俺らボコボコだな………」


平助「ゲラゲラゲラゲラ……。酷ぇ顔だな! 目がねぇ……」


新八「総司と土方さんの顔は最早人間じゃねぇ………」


総司「私の勇姿なんですけど〜〜?」


土方「今思えば……あれも必要だったんだな……」



総司「私には……必要でした………」



……………………………




左之「じゃあ……これは……」と、
他のフォルダを開いてみる


その日に撮った写真と日記………。


土方「……………………………。
此れは止めろ……。莉奈が帰ったら…
真面に顔が見れなくなる……。あいつの心までは覗いちゃいけねぇ〜〜……」


皆は……テンションが下がった所で……
眠りについた……………。


総司は眠れる筈もなく……デジカメをひたすら見ているのだった………。



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