未来からの贈り物




莉奈「私には山南さんの意見が欲しいので、ずっと……一緒にいて下さいね?きっと、近藤さんより、土方さんよりあなたの方が私には必要です」


山南「何故です?」


莉奈「山南さんは……答えを強要しない。答えを導き出してくれるからです。
一緒に悩んでくれる。 だから……私には山南さんが……必要です」


山南「莉奈………。」


莉奈「あなたがいなかったら……私は潰れてしまいます。 お願いします。私を……助けて下さい」


山南「天女の助けですか?」クスッ!


莉奈「不安で押し潰されそうなんです。
失敗したら……私は………」ポロポロ


ザーーーーーー


ギューーーーーーー……。ポンポンポン


山南「あなたの……参謀になりますよ」


莉奈「からかわないで下さい! 山南さんが……いないと……私は幕府に飲み込まれちゃう………。
私は……日本の良いところを……残したいんです………。私が……不安で苦しい時は……こうやって……背中を押して下さい………。」


山南「分かりましたよ。あなたが正しい道に進めるように……お手伝いします」


莉奈「ありがとう……ございます……」


山南「総司の所に行ってあげなさい。
彼は……ずっとあなたを待っていたんだから………」


莉奈「はい………。失礼します」


スーーーーーー


襖を開けて空を見上げると……


小さな虹がかかっていた………


よしっ! 頑張ろうっっっ!!!


同盟まで……こぎつけてやる!!!


莉奈「烝っっっ!!! 烝っっっ!!!」


シュタ


烝「なんやのっっっ!!! うっさいのぅ!!!」


莉奈「ただいま!」


烝「おかえりぃ〜」


莉奈「伊藤博文。長州の人……調べて」


烝「わいも忙しいんやけど〜〜〜〜?」


莉奈「どんな人物で…どれ位強いかだけで良い………。今は……伊藤直右衛門と名乗ってるかも……」


烝「何やそいつ」仕事の目付きに変わる


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