未来からの贈り物
平助「天界に帰りたい?」
莉奈「帰されたら死ぬ。と、言うか、身投げして、目覚めたら此処にいたんです」
全「何だってーーーーーー???」
莉奈「何故此処に来たのか……不思議ですよ………」
土方「聞いていいか?何があったか…」
莉奈「……………………………………。
幼い時は父も優しかったんです。でも、私が稼ぐから父は仕事をしなくなって……浮気、ギャンブル、お酒にのめり込み……。あっ!ギャンブルは賭け事です。
借金までして、遊ぶのを母は止めたんですけどね……耐え切れずに、16の時に私を置いて出てっちゃいました。 私は借金返済する為に、働いて働いて……。
それでも借金は増える一方。 父に借金しないでと頼んでも聞く耳持たず……。
もぅ……限界だったんで………」
全「………………………………。」
莉奈「島原で働く人たちに比べたら私なんて鼻くそですけどね………」
左之「鼻くそはそれでも頑張ったんだろ?」
平助「鼻くそじゃねぇし!!!」
土方「あの傷は?」
莉奈「借金取りですよ…昼夜問わず電話や訪問。 電話は……説明出来ないんで勘弁して下さい」
新八「商売道具を傷付けるなんざ男の風上にも置けない!!!」
土方「暴力だけか?」
莉奈「……………………………。」
土方「違うんだな………」
莉奈「身投げする直前に………」
土方「そいつらがこっちのもんなら切り刻んでやりてぇな」
平助「良かったな?」
ガゴン!ガゴン!ガゴン!ガゴン!
莉奈「殴らないで」
総司「どこいら辺が良かった?ん?」
平助「ちげぇよっっっ!!! こっちに来て良かったなって事だよ!!!」
土方「紛らわしいんだよっっっ!!!」
新八「傷は癒えたか?」
莉奈「大分薄れました」
土方「天女は俺らが守ってやる」
莉奈「だからぁ…天女って何ですか!
私は人間です!」
左之「だってはごろ………ムグッ!」
ガゴン!ガゴン!ガゴン!ガゴン!
莉奈「何ですか!殴らないで…。可哀想でしょ!!!」
左之「戻りたくねぇんだろ〜?」
土方「いや…良いんだ。気にすんな」
総司「ずっと此処にいなよ?」
莉奈「ありがとうございます」
新八「帰る手段があったらどうする?」
莉奈「私は此処にいたい」ニコッ!
全「…………………………」ホッ!
総司「良かった。私は今からDVD見てきます」
全「俺も見る」