未来からの贈り物




お別れの時

やっぱり組から離れたくない莉奈は号泣。ザーザー降りの雨。


みんなは分かっていたから番傘持参。


莉奈「戻って来るからね。待っててね」


土方「泣くなっっっ!!!面倒臭い!」


莉奈「勝手に出るものは止めようがない」


総司「泣かないで?別れが辛くなる。
もっともっと強くなって、守れる男になるから………」


莉奈「うん。 お願い。」


左之「お前も強くなれよ?俺より強くなんねぇと殺られるぞ」ナデナデ


新八「死ぬなよ?」ポンポン


莉奈「近藤さんと平助に宜しく伝えて?」


土方「あぁ……。」


慶喜「行くぞ。泣き虫」


莉奈はまた駕篭に放り込まれた



ーーーーーーーーーーーー



莉奈「美菜ーーーーーー!!!」


ギューーーーーー!


美菜「お帰り。待ってたよ?」


時「待ちくたびれたわぁ〜〜〜」


華「お帰り〜〜〜」


莉奈「時……また大きくなったね……。
今日からダイエット始めましょう」


時「だいえっと?」


莉奈「痩せるんです!嫁入り前の娘はこんなんじゃダメです!!!」


時「……………………………。」


莉奈「柔術をやる事!甘味禁止!」


時「………………………。」ヒクヒク


美菜「がんばって………。」


莉奈「みんなでやるんだよ?」


華「え…………」


莉奈「友の為に……死力を尽くす!」


三人「……………………。」ヒクヒク


慶喜「莉奈……女中にはやらせるな!オナゴだ」


莉奈「御所に勤める者は多少は強くならないといけません!!!」


慶喜「はぁ〜〜〜〜〜〜………。」


莉奈「孝明天皇への謁見は?」


慶喜「明後日」


莉奈「了解!では…早速……馬に乗って来ます!!!」


納屋へ行き、莉奈の愛馬『宗次郎くん』を撫でた


莉奈「宗次郎くん。会いたかったよ」


宗次郎くんの首に抱き付く莉奈


莉奈「お散歩しようか………」


莉奈は手綱を引いて宗次郎くんのお腹を蹴った


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