未来からの贈り物




総司「莉奈ぁ〜〜〜〜〜〜」


お……怒ってるっっっ!!!
莉奈「っっっ!!!ご……御所に戻りますっっっ!!!」

莉奈は宗次郎くんのお腹を蹴った


総司「待ちなさいっっっ!!!」
総司は走り、手綱を引いた


総司「送らなくて平気?」


莉奈「大丈夫!直ぐ其処だし…宗次郎くんいるし……」


総司「宗次郎くん……莉奈を頼んだよ」
総司は宗次郎くんの首を撫で、ポンポンと叩いた。


莉奈「じゃ、またお散歩で会えたら良いね!」宗次郎くんのお腹を蹴った


総司「次抜け出したら許さないっっっ!!!」


莉奈「大丈夫〜〜!多分今からお説教だからぁ〜〜〜!宗次郎くんに乗れなかったら街に出れないし〜〜〜!!!」


遠くから叫ぶ莉奈



ーーーーーーーーーーーー



総司「…………………。馬鹿だ……」





ーーーーーーーーーーーー




莉奈は御所の六つの門のうち、
朔平門から入った


門番「慶喜様がお待ちです」


莉奈「……………………………。
やっぱり……バレてる?」


門番「ご立腹でございます」


莉奈「言い訳考えないと……。ありがとう!教えてくれて」ニコッ!


門番「潔く謝罪する事をお勧めします」


莉奈「はははは。それじゃあつまらない」


門番「……………………………。」



ーーーーーーーーーーーー



莉奈は納屋へ行き宗次郎くんを囲いに入れ、ブラッシングした。


莉奈「宗次郎くんは……本当に綺麗だね〜〜〜。大好きだよ〜〜!」

宗次郎くんの鼻の頭を撫でた


そして……首に抱きつき「私を守ってね………」



……………………………




「仲が宜しくて…………」


莉奈「どわぁっっっ!!!!!」


慶喜は納屋の隅に座っていた


慶喜「ケラケラケラケラ。見事に飛んでたな!オナゴならオナゴらしく叫べ」


莉奈「……………………………。
そもそも驚かせないで………」


慶喜「驚かせたつもりは無いんだが?」


莉奈「イヤイヤイヤイヤ。いつからいたのよっっっ!!!」


慶喜「つい先ほど」


莉奈「仕事しなよ!仕事!」


慶喜「お前が抜け出さなきゃしとるわっっっ!!!」


莉奈「お説教なら家臣の方々で充分ですが」


慶喜「何処へ行ってた」


莉奈「散歩。街で徘徊してた。楽しかった」


慶喜「街に馬でっっっ!!! 目立つであろうっっっ!!! 馬鹿者!!!」







< 174 / 519 >

この作品をシェア

pagetop