未来からの贈り物




莉奈「此れで罰も解いてくださいね。
私はあなたにより屈辱を味わいましたから……」


慶喜「……………………………。」


莉奈「妾じゃ足りないんですか?ならもっと囲えば良いじゃない……。手っ取り早く私を使わないでっっっ!!!」


慶喜「何故沖田なんだっっっ!!!」


莉奈「彼は……いつも心の中の私を見てくれてた……。天女の力などいらないと……唯一……私を人間として扱ってくれたのが……彼です。 本当の私を愛してると言ってくれたのは…総司だけです」


慶喜「っっっ!!!」


莉奈「幼い頃から仕事して持て囃されて……自分を演じるのに疲れたんです。

でも、本当の自分も忘れて……
戻れなくなって……苦しくて……。でも、総司の前だけは……本当の自分に戻れるんです。私の唯一安らげる場所なんです。 慶喜の妾にはなれない。慶喜を愛せない……ごめん………」


時「莉奈を連れて帰り、湯に入れます。
失礼致します………」


時に担がれた


莉奈「お前はオナゴ!!!」


時「大きいことも役に立つやろ?」


莉奈「女としての幸せいらないの?」


時「今は莉奈の事で手一杯やし……」


莉奈「痩せなくて良いの?」


時「今すぐ慶喜様の下に返しはるよ?」


莉奈「やだよっっっ!!! 違うよ。女としての幸せが欲しいなら協力するって事。私の為に人生捨てないでよ……」


時「ほんに女として幸せになりたかったら……今の時を好いてると言って貰わなあかんからな? 今の自分が好きなんよ? 今の時を好いてくれんと、時も幸せにはなれへんやろ?」


莉奈「……………………………。」


時「今痩せても、それはほんまのうちじゃない。 努力せなあかん夫婦なら……一人のままでえぇ」


莉奈「うちら四人は行き遅れ……」


時「言うたらあか〜〜〜〜ん!!!」


莉奈「元が良いから痩せたら可愛いのに…………」


時「そらおおきに」


今の自分を愛してくれる人かぁ……。



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