未来からの贈り物




山南「新撰組は……莉奈をとても大切にして来ました。

莉奈は……此方に飛ばされる直前に複数の男に乱暴されて自害をした時にこの時代に来てしまったのです」


慶喜「っっっ!!!馬鹿なっっっ!!!」


土方は封印したDVDを出し、パソコンに入れた。


パソコンは莉奈が総司がいつでも映画を見れるように置いて行ったのだ。


慶喜「……………………………。」


総司「莉奈に触れたんですね………」


慶喜「……………………………。」


土方「組に……莉奈を返して頂けないでしょうか………」


慶喜は首を横に振り……
慶喜「それは出来ない。孝明天皇への説得。松平容保の謁見。西郷隆盛への謁見。坂本龍馬への謁見………。やることが山程ある」


総司「莉奈への個人的な感情を消して頂きたい。莉奈は私の……許嫁です」


慶喜「……………………………。
邪魔したな……。莉奈を探しに行く」


土方「我々が探します。慶喜殿は御所で帰りをお待ち下さい……。熱もあるようですし、此方で看病し、治ったらお届けします」


慶喜「……………………………。
分かった………。」


慶喜は側近と共に御所へ帰った



ーーーーーーーーーーーー



土方「莉奈を探すぞっっっ!!!」


総司「平隊士も起こします!!!」


左之「姫を探しに行くぞぉ!」


土方「山南さんは屯所を頼むっっっ!!! 手薄になるからな………」


山南「分かりました」


土方「総司……必ず連れて帰れ」


総司「分かってます」


土方「行くぞ!」


幹部たちは隊士を引き連れ散り散りに探し始めた


壬生寺、西本願寺……街………。馬で行けそうな所を探した………


次第に雨が止み、ピシャピシャと言う音だけが響く……


総司は逢瀬した河原へ向かった


総司「いた…………」
総司は駆け出した。宗次郎くんの下に倒れていた。

宗次郎は心配そうに何度も何度も鼻で莉奈を揺する


総司は莉奈を抱き寄せた


総司「莉奈………」顔に泥と髪の毛がへばり付く。 襦袢姿の莉奈。


総司は羽織を脱ぎ、莉奈にかけ、手拭いで顔を拭いた。


総司「風呂に入らないと………」


総司は抱き上げて歩き出した


土方、左之、新八、一も河原に着いた


莉奈「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ」


土方は莉奈の額に手を充てた


土方「左之……医者呼んで来い」


左之は頷き、走り出した



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