未来からの贈り物
総司「熱が高過ぎる……早く風呂に入れて体を洗い流さないと……宗次郎くんをお願いします」
幹部「は?」
総司「莉奈の馬の名前です」
新八「フッ! 宗次郎くん……」
土方「宗次郎。行くぞ!」手綱を持つも、莉奈から離れようとしない宗次郎くん。
総司「宗次郎くんです。 宗次郎くん。莉奈を早く連れて帰らないと……ご主人様が死んだら困るだろ?」と、言うも離れようとしない。
総司「はぁ〜〜〜〜〜〜………。
土方さん、莉奈をお願いします」
莉奈を土方に渡し、総司は宗次郎くんに乗った。 そして、莉奈を土方から受け取り、総司の前に乗せ、帯を解き、総司と莉奈を結び付けた。
総司「先に屯所へ戻り、風呂に入れます。 新八は桶に水を張って……」
総司は左手で莉奈のお腹に手を回し、右手で手綱を持った。
総司「宗次郎くん……莉奈を助けてくれるよね………」
宗次郎くんの頭を撫で腹を蹴った
土方「俺は御所に行って見つかったと報告してから屯所へ戻る」
新八「俺らも行く。長州の残党が残ってるからな……局長不在で副長までもが斬られたら洒落にならん」
土方「フッ! 悪いな………」
三人は御所に向かい歩き出した
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総司は莉奈を風呂に入れ、総司の布団に寝かせた
新八が帰って来ないから水を汲み、莉奈の額に手拭いを置いた。
髪の毛を手拭いで乾かす総司
総司「早く起きて………」
莉奈「ん……………」
総司「莉奈。 莉奈。 ほら…起きて」
莉奈「……………………………。」
総司「……………………………。
はぁ〜〜〜〜〜〜…………。」
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左之「総司ぃ〜。医者連れて来たぞ」
スーーーーーー
総司「熱が高いんです」
医者は莉奈を診察した。
医者「肺炎を起こしかけてるから熱が高いんだ。 栄養のあるもの食べさせてゆっくり休ませなさい。
この子が……天女か……?」
左之「…………………。何で?」
医者「体つきが違う。髪の色……」
総司「普通の人間なんですけどね……。
みんなが天女天女って言うから心も疲れてるんですよ……。莉奈は……普通の女として生きたいだけなのに………」
医者「そうか……悪かったな……。滋養強壮の薬だ。 飲ませてやれ。
心の問題は儂にも治せん。 お前が恋仲なら癒しを与えてやるんだな……」