未来からの贈り物
総司は莉奈の襦袢を脱がし、体を拭き、また新しい襦袢を着せた。
総司「何でこんなに頑張っちゃうかね………。能力以上の事するから倒れるんだよ………」
何だかんだで寝る間も無く、朝稽古の時間になってしまった
スーーーーーー
総司「土方さん……朝稽古の刻なんですが……莉奈看てて貰っても良いですか?」
土方「あぁ」
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莉奈「はぁ〜〜〜〜〜〜………」
寝過ぎて腰が痛い……。
土方「何やってんだよ」
起き上がる莉奈に土方は眉間に皺を寄せる
莉奈「腰が痛い………」
土方「はぁ〜〜〜〜〜〜………。
ばぁさん……まだ熱が高いんだぞ」
莉奈「ちょっとだけ………」
土方は莉奈を引っ張り膝に乗せた。
土方「お前……馬鹿なんだからあまり無茶するな……」
莉奈「今回は怒りを抑える為に少し走って、御所に戻ろうと思っただけなんだよ?」
土方「屯所から通ったらどうだ?」
莉奈「孝明天皇の暗殺を止めたいんだよね……。美菜達もクビになっちゃうし……」
土方「っっっ!!! 孝明天皇が?」
莉奈「相手は伊藤博文と言われてるけど、明確じゃないから分からないんだ。民には天然痘って発表したから……。」
土方「……………………………。
組が交代で警護すれば良いだろ」
莉奈「暗殺場所は厠。下から突かれるんだよ………」
土方「……………………………。
汚ぇ………。」
莉奈「この前、伊藤に会った時、私でも戦えそうだと思ったし……」
土方「やり合ったのか?」
莉奈「軽く……。抜刀したから居合でクビに充てただけだけど……」
土方「……………………………。」