未来からの贈り物
莉奈は夜中から明け方まで熱が上がり、日中は元気……。
そんな生活を十日程過ごし……
スパンッ!
「莉奈ーーーーーー!!!」
莉奈「(ビクッ!)平助ぇーーー!!」
伊東甲子太郎を引き連れ、近藤さんと平助が帰って来た。
近藤「大丈夫なのかっっっ!!!」
莉奈「日中は元気なんですよ〜? 夜だけ熱が出るんです……」
平助「寝てろよ……」
莉奈「寝てるのも疲れるんです」
平助「会いたかった」ギュー!
総司「はい。そこまで!!!私の莉奈に触らないで」
莉奈「私も会いたかった……」
総司「おしまい!!!」
土方「餓鬼だなぁ〜〜」
莉奈「近藤さんにも会いたかった」
近藤「俺もだよ…」ナデナデ
莉奈「近藤さん……お妾さんのお名前伺っても宜しいですか?」
近藤「ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!
帰って早々何を言い出すんだ!!!」
土方「答えてやれよ」
近藤「深雪………」
莉奈「……………………………。
違う………。他にいませんか?」
近藤「失礼な奴だ。何なんだ」
莉奈「私は…やはり近藤さんの子孫の様です」ニコッ!
近藤「???」首をかしげる近藤さん
莉奈「下関戦で光った後に未来に行ったのでは無く、天界でした。その時、出迎えたのが近藤さんの妾だと名乗った方でした。昆孫だそうです。お孝さんってご存知ですか?」
近藤「………………。深雪の妹だな…。
俺は…お孝と関係を持つのか…」
莉奈「……………………………。
何か……微妙ですね……略奪愛ですか……。私、産まれなくて良いです」
総司「お願いします。深雪太夫には悪いと思いますが…お孝さんとの間に子を儲けて下さい。莉奈と出逢わせてください!!!」
畳に額を擦り付けて懇願する総司
莉奈は総司の頭を撫でた
莉奈「深雪さんが傷付くし…、前に言ったけど、私は誰かの一人になりたいのに、私のご先祖様が略奪愛なんて……おかしいでしょ……」
総司「ダメです!!! 日本の未来もかかっているんです!!!」
近藤「……………………………。
複雑だな………。」
莉奈「近藤さん…。深雪さんを大事にしてあげて下さい」
土方「太夫も妾だ」
莉奈「……………………………。
近藤さん……。」ジト
近藤さんは目を背けた