未来からの贈り物
天皇「儂に対する嫌味か?」
莉奈「どうしてですか?私は孝明天皇好きですよ?」
天皇「何故だ」
莉奈「雰囲気ですかね。嫌いだったら会いにも来ませんよ。開国を命じられても日本なんかどうでも良かったら屯所で自由気ままに暮らしてますし……」
天皇「……………………………。」
莉奈「また来ますね?」
天皇「あぁ。………また聞いてやる」
莉奈「本当ですか? 嬉しいです!!!
失礼します」
……………………………
いい人じゃん! 腹割って話せば返してくれる。 うん。開国いけるわ!
錦の御旗は作らせないっっっ!!!
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毎日孝明天皇の所へ通い、毎日話した。
次第に外国の話を天皇から聞いてくる様にもなった。
莉奈は時に刺繍糸を買って来てもらい、皆にミサンガを作って渡した
孝明天皇には足に付けた。
やはり彼の願いは平和なのだろう
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馬に乗り、門番に大阪城に行くと伝え、馬で駆け出した
……………………………
門番「天女っっっ!!! お一人ですか?女の一人歩きは危険で御座います!」
莉奈「馬だけどね? 家茂公いる?」
門番「はい。いらっしゃいます。どうぞ」
莉奈「ありがとう」
莉奈はこの前より少し小さな部屋に通された
家茂「おぉ。久しいな」
莉奈「前回伺った帰りに倒れまして……屯所で寝てました。漸く先日戻りまして………」
家茂「そうか。大変だったな」
莉奈「お体の調子はどうですか?」
家茂「歯医者は俺も嫌いだ」
莉奈「でしょ? 痛い所を更に痛くするんですから……たまりませんよね」
家茂「歯磨きの習慣も漸くついてな……。 慣れると何てことない。寧ろ気持ちが良い。」
莉奈「ですよね。私も歯磨きが好きです。口の中がサッパリしますしね!」
家茂「あぁ。なかなか良いもんだ」
莉奈「此れに願いを込めて下さい」
家茂「???」
ミサンガの意味を教え、足に付けようとすると
家茂「何故天女は左手首なんだ」