未来からの贈り物
莉奈「新撰組のみんなは左手首に付けました。心の臓に近いと言うことで、みんなと心は共にあれ……と言う意味で」
家茂「俺も左手首に………」
莉奈「意外と邪魔ですよ?」
家茂「おまえがわざわざ作ったのであろう。御利益がありそうだ」
莉奈「気持ちは込めましたが御利益は私自身には植え付けることは出来ませんから……」ニコッ!
家茂「良い。早く付けろ」
莉奈が家茂の側に座ると
スパンッ!
「勝手に出るな!!! 」
莉奈「慶喜………」
慶喜「何をしてる!」
莉奈「仕事です」
慶喜「先ず、俺に只今戻りましたと、報告せぬかっっっ!!!」
莉奈「いや。だって怒ってるし……」
慶喜「ずっと騙していたのは誰だ!!」
莉奈「あなたに手篭めにされないようにする手段だったんですよ?」
慶喜「何故俺なんだ」
莉奈「何度も未遂がありましたから。」
慶喜「……………………………。
ところで何をしておる」
莉奈「私の世のおまじないみたいなもん」
また莉奈は慶喜に説明した
慶喜「お前が作ったのか?」
莉奈「はい。そうですよ?」
慶喜「俺には無いのか」
莉奈「ありますよ?御所に……。仲直りしたら渡そうと思って……」
慶喜「そうか」ニコッ!
莉奈「家茂公。付けますよ〜?」
慶喜「必要以上に触れるな」
莉奈「……………………………。
男の嫉妬程見苦しい物はないですよ?」
慶喜「黙れっっっ!!!」
家茂「成る程な……」
慶喜「何だっっっ!!!」
家茂「何故天女一人で城まで来たのかと思ってたんだが……喧嘩か……」
莉奈「喧嘩と言うより慶喜が一人で怒ってただけですけど……」
慶喜「騙されてたんだっっっ!!!」
莉奈「身を守る為です」
慶喜「良いではないか!!!」
莉奈「良いのはあなただけです!!!
私には何の特にもなりません!!!」
家茂「喧嘩するなら帰れ」
莉奈「いえ。慶喜が帰りなさい」
慶喜「黙れっっっ!!!」
莉奈「歯以外の体調はどうですか?」
家茂「大丈夫だ。天女からの滋養強壮も飲み切り、今は松本が作った物を飲んでる」