未来からの贈り物
莉奈「可哀想だよぉ。」
慶喜「分かった。分かったから泣くな」
莉奈「まだ泣いてない」
慶喜「お前が受け入れたら産んでくれるか?」
莉奈「それはない」
バシッ!
慶喜「本当に可愛げのない奴だ」
側近「慶喜様が此処まで熱を上げるのは初めてで御座いますし、天女なら申し分ない。何故此処まで拒否なさる」
莉奈「私は沖田になりたいんです」
慶喜「徳川莉奈もなかなか良いぞ」
莉奈「沖田莉奈のがしっくり来ます」
慶喜「お前との子が欲しいと申しておるんだっっっ!!!」
莉奈「嫌だと申した筈だっっっ!!!」
側近「仲が宜しくて何よりです」ニコッ!
莉奈「あのね?本当に嫌なの。分かって?」
慶喜「あのね?俺も本当に欲しいの。分かって?」
莉奈「黙れっっっ!!!」
慶喜「お前が黙れっっっ!!!」
側近「息は完璧に合っております」
慶喜•莉奈「黙れっっっ!!!」
側近「ほら……。」
莉奈「天と地がひっくり返って子供だけ産んであげても、結局私は沖田になるんですよ?」
慶喜「子が産まれたら、お前は子から離れない」
莉奈「……………………………。」
慶喜「お前は子を捨てるような薄情な人間ではない」
莉奈「じゃあ天と地がひっくり返ってもあなたの子を産むことはない」
側近「天女に薬を盛って眠らせてはどうでしょう」
慶喜「俺はそれでも構わん」ニヤッ!
莉奈「くそきたねぇ幕府め……。そんな事したら、私が幕府を沈めてやる」
慶喜「お前の話し方のがくそきたねぇだろうがっっっ!!!」
莉奈「しかもまだ貴様は徳川じゃない」
慶喜「お前は幕府を潰せない」
莉奈「日本ごと潰してやるわっ!」
慶喜「ふっ!」
莉奈「私は下関戦で英語を話せる事を証明しましたよね?私がアメリカに付くとは考えないのですか? そして、彼らの前で光って、空を舞い、消えた。
彼らも私を血眼になって探してる筈ですよ? アメリカには何度も行ってますし………」
慶喜「っっっ!!!」
莉奈「無理矢理私を犯し、種を埋め込んだら総司も捨ててアメリカに行くわ」
側近「眠らせる事はいけません!」
慶喜「お前が言い出したんだろう……」
莉奈「私は絶対手に入らないから諦めて」