未来からの贈り物
屯所に帰り、総司に手当てして貰った。
土方「で?」
莉奈「可笑しいんですよね……。私の住む世界では壬生浪士組ではなく新撰組と言われてるんです」
総司「莉奈は今日起きたことを数日前に七月に起きると言ってました」
土方「っっっ!!!」
莉奈「新撰組は芹沢一派と近藤一派に別れているんですよね……近藤勇も土方歳三も沖田総司も知ってました。清川八郎と共に江戸から来たんですよね?」
土方「新撰組………。」
総司「では……新撰組はその後どうなったの?」
莉奈「8月18日の政変がある筈……」
土方「………………では質問を変える。
新撰組はお前の住む世界ではいつの話だ」
莉奈は紙とペンを取り出し計算した
莉奈「確か…文久3年が1863年で…2024年だから……151年前……かな?」
土方「やはり……天女だ……」
総司「…………………時渡り………」
莉奈「……………此処は江戸時代?」
土方「江戸時代………。時代は付けないがな…………………」
莉奈「だから侍がいるんだ…………」
土方「お前の時代には…武士はもういないんだな……」
莉奈「…………はい……スミマセン」
総司「百五十年………」
土方「俺の事はどう伝わってる」
莉奈「 女遊びが激しい鬼の副長?」
土方「…………………。他には…」
莉奈「戦の指揮を取るのが天才。バラ餓鬼? 本当は優しいのに、近藤さんを守る為に鬼になった人……。土方さんの旧家は土方歳三記念館としてまだ残ってますし……あなたの銅像やお墓、記念碑は至る所にあります」
土方「…………………。ほぉ?」
総司「私は?」
莉奈「天才剣士。 19歳で天然理心流免許皆伝で塾頭。平正眼からの三段付き。
総司は屯所内外からも悪い噂はなく子供と良く遊んでいた」
土方「(ギロ)ほぉ〜〜〜〜〜……」
総司「…………………………。
隊務はしっかりこなしてます」
土方「長州の事については?」
莉奈「あまり知りません」
土方「何故だ」
莉奈「新撰組の事を学んだだけですから………」