未来からの贈り物
美菜「一度寝てみたらどうやの」
莉奈「私ね?この世に来る前に複数の男に犯されたの。 父の借金返す為に必死で働いたけど額が大き過ぎてさぁ。
犯されて、身投したらこの世に居たんだけど、新撰組と居たでしょ?男の中の生活が苦だったけど、総司だけは、いつも私の中身を見てくれてたの。」
時「心か……」
莉奈「そう。 皆は私の外見を見てたけど、総司は中身を好きだって言ってくれたの……。 恋仲になるまで一度も私を美しいとは言わなかった。だからかな……。総司と普通の人間として、質素な生活がしたいの」
時「……………………………。」
華「……………………………。」
美菜「……………………………。」
莉奈「お腹すいたぁ!ご飯何?」
暫く重い空気が漂っていた……。
莉奈「だから言いたくなかったんだよ……。同情はしないで。慶喜も知ってるから………」
美菜「慶喜様は知った上で莉奈を好いてるの……。 本物やな」
莉奈「……………………………。
慶喜の気持ちには答えられない。」
時「良いんやない? 話聞いて、沖田はんが誠実な人やって分かったし……」
莉奈「ご飯食べさせてくれないならお風呂入ってくるねぇ〜〜〜」
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時「いつも明るくて姫様扱いされて、何の悩みもなく生きて来たんやとおもてた」
華「ずっと耐えて来たんやな」
美菜「男だけの新撰組でな……。辛かったやろうな……」
「二月程泣いて暮らしてたそうだ」
華「慶喜様……」
慶喜「あいつが犯されているほとがらを見た」
美菜「あの動く絵どすか?!」
慶喜「あれは酷いもんだった。泣き叫ぶ莉奈の顔が忘れられん。
殴られ蹴られ、舞い降りて来た莉奈の顔も体も傷だらけ、痣だらけだったそうだ。 誰が近くにいても震えていたそうだ。
あいつを立ち直らせたのは新撰組だ。
あいつの笑顔を取り戻したのは沖田だ」
時「分かっていながら何故無理矢理莉奈を手に入れようとするのです」
慶喜「ふっ!あいつの全てを愛してる。
あいつが手に入るなら全てを捨てても良い。」
美菜「新撰組より早く慶喜様に会えていたら……」
慶喜「そうだな……。だとしたら莉奈は俺を好いていたと思うか?」
時「おそらく……」
慶喜「それでも莉奈は沖田を選んでいただろうな」
美菜「慶喜様……」
慶喜「あいつの笑顔を絶やしたくないんだ。 新撰組から離れているんだ。またいつ笑顔を失うか分からん。
新撰組に帰るまでは俺が莉奈の喧嘩相手だ………」
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