未来からの贈り物
高杉「お前の血を沢山飲めば治るんじゃないか?」
莉奈「……………………………。
冗談………を、言ってるのですよね?」
高杉「いや……本気だったんだが……」
莉奈「無理ですから……」
高杉「残念だ」
莉奈「私の世に連れて行ってあげたかった……」
高杉「治るのか……」
莉奈「はい。 っっっ!!!」
バタバタバタバタ
左之「おぃ!何やってんだ!!!」
莉奈「あっ!左之!時! ちょっと用事あるから慶喜と総司に暫く帰らないって伝えて」
新八「まさかそいつについて行くんじゃないよな……」
莉奈「違うっっっ!!!」
莉奈は目を閉じ、ネックレスを握った
光を放ち、フワッと舞い上がった
莉奈「直ぐ戻る」
全「っっっ!!!」
美菜「綺麗……」
華「ほんに……天女やわぁ〜〜……」
時「天女の顔してはったなぁ。普段の莉奈とは大違いやなぁ」
左之「あぁ…。いつ見ても美しい」
高杉「どこ行ったんだっっっ!!!」
新八「天界。何話してたんだ」
桂「凄い………。」
高杉「俺が労咳にかかってるからドイツに行けと言ったが、また戻って来て言うべきじゃなかったと謝ってきた。で、天女の世なら治せると………」
左之「あいつはただの人間だ」
坂本「それはないじゃろ〜〜」
新八「いや。人間だ」
華「何しはるんやろ」
桂「晋作に関係するんだろうな」
左之「総司に殺されるっっっ!!!
天女の力を使わせるなと言われてんだ」
美菜「慶喜様に何て言えば良いん?」
坂本「儂も共に行っちゃるき。心配なか」
高杉「坂本…てめぇ裏切りやがったな」
坂本「おまんらもこちら側に来れば良いき」
桂「我々は倒幕派。何寝ぼけた事を!」
左之「天女が正しい道しるべを作るそうだ。 莉奈は……日本を統一させる。
お前らを殺さずに、無駄な血を流さぬようにな…。あまり天女に迷惑かけるな」
高杉「幕府はもう必要ない!!!」
左之「必要かどうかは天女にしか分からない事だ。先が見え、先を生きていた莉奈だけがな……」
桂「我々の情報も全てそちらは分かっているのですね」
左之「莉奈はあんたらがいつ何処で何をし、いつどうやって死ぬかまで分かってる。 だが、莉奈は俺らに殆ど言わない。 俺らに言ったら長州を潰しちまうからな……」
桂「天女にとって、我々長州は籠の中の鳥か………」
新八「潰そうと思えば潰せるのにな…。
慎重に動く莉奈がもどかしい。
ただ……ある人物だけは要注意だと言ってたな……」
桂「長州の者かっっっ!!!」
左之「あんたらの味方だろうな…。
長州ではないようだが………」
坂本「美菜…。慶喜公に言いに行くぞ」
美菜「はい」
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