未来からの贈り物
幕末
莉奈が戻ったのは二月後の夜中……
光を放ちながら舞い降りる……
街人はワラワラと出てくる……
莉奈「あ……慶喜馬出した。屯所に行くんだな……。間違いなく怒鳴られる」
莉奈は屯所に向かい、舞い降りている。
莉奈「ふふふ! みんな出て来てくれた」
あと数メートル
総司は両腕を出して待っている
総司「お帰り」
莉奈「ただいま」
ギュッ!
総司に抱き留められて光は消え、暗闇が訪れる
総司「力を使わないんじゃなかったっけ?」
莉奈「緊急事態でして…。申し訳ない」
総司「会いたかった」
莉奈「私も」
チュッ!
「ゴホンゴホン!離れろ」
莉奈「近藤さん……ただいま戻りました」
土方「相変わらずだな…」
莉奈「はい。天界では一日ですからね」
山南「寿命は……」
莉奈「……………………………。」
総司「縮めてるの?」
莉奈「……………………。少し……」
土方「二度と天界に行くなっっっ!!!」
総司「これ、預かって良いよね?」
ネックレスを触る総司。
莉奈「だぁーめ!!! あ。上から慶喜が馬に乗るところが見えたからそろそろ着くよ」
土方「茶の準備しとけ」
莉奈「はぁ〜〜〜〜〜〜い!!!」
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慶喜「うちの馬鹿者は何処だっっっ!」
馬を降り、ズカズカと早歩きで客間に入って行く慶喜。
近藤「直ぐ参ります」
慶喜「……………………………。」
スパンッ!
莉奈「ただいま」
慶喜「何してた」
莉奈「内緒。」
慶喜「答えろ」
莉奈「ちょっと…お願いをしに…」
慶喜「何かを聞いてるんだ!」
莉奈「ん。。。説明しにくい」
土方「お前に関係あるのか?」
莉奈「ないですけど……」
土方「てめぇは関係ないのに寿命を縮めに行ったのかっっっ!!!」
慶喜「寿命を縮めるのか!」
莉奈「あのね?寿命を縮めると言っても二月ですよ?」
総司「今まで二回行ってるから四月も寿命を縮めてるの?」
土方「もう行くなよ?」
慶喜「何故そこまでする」
莉奈「別に…。出来るだけ血を流さずに事を進めたいから……」
慶喜「俺らには何も出来ないのか!!」
莉奈「今回の件は無理です。私が天界に行く時は、この時代では出来ない時だけ。後は何とかみんなに助けて貰いながらやってるから」