未来からの贈り物
山南「六度天界に行けば一年の寿命を縮めるんですよ?」
莉奈「はい。でも……」
土方「でもじゃねぇ!!! 行くなと言ってんだ。分かったか!」
莉奈「嫌です! 納得出来るまで何十回でも行きます!!! 天皇が首を縦に降るまで……」
ブチッ!
莉奈「返してっっっ!!!」
土方「ダメだ」
莉奈「返して下さいっっっ!!!
総司も何とか言ってよっっっ!!!」
総司「私も土方さんのように没収してましたよ?」
莉奈は立ち上がり、土方に奪われたネックレス奪還に専念する。
土方は上にあげたり横にしたり、回避していたが、面倒くさくなったのか懐にしまった。
莉奈は躊躇せず懐に手を入れる
土方「おぃこら……。俺を犯すな」
莉奈「……………………………。」
胸をガバッと開き、中を確認。
帯の上に光るもの発見!!!
ネックレスを摘まむと土方に抱き締められた
土方「これ以上自分を犠牲にするな」
莉奈「嫌です。私は幕末で生きて行くんです!!! みんながいないと私は生きて行く意味がない!!!」
慶喜「土方…。莉奈から離れろ」
土方が離すと莉奈はネックレスを袂に隠した
全員が掌を出すが莉奈は無視。
莉奈「何故武士はいつでも死ぬ覚悟があるのに私はダメなんですかっっっ!!
生かしておきたかったら始めから屯所に置かなきゃ良かったじゃない!!!
皆よりは弱いし……女だけど……
私も幕府の為に生きてるの。私だけいつも特別扱いするのはやめてっっっ!!」
全「……………………………。」
慶喜「いざと言う時だけにしろ」
莉奈「遊びに行ったことは一度もない」
総司「私と過ごす刻が短くなったとしても……力を使うの?」
莉奈「総司と夫婦になったら………ネックレスは総司に渡す」
総司「子供は?残される方は一刻も長く共に居たいと願う物でしょう!!!」
莉奈「……………………………。
では……全てを捨てて夫婦になりますか?」
全「……………………………。」
莉奈「総司も新撰組を捨てられますか?」
総司「私は……新撰組の組長です」
莉奈「私は人間ですが民から何と言われてますか?」
総司「天女」
莉奈「今私は必要ではないんですね?」
全「……………………………。」
莉奈「私が今手を引いたら数年後には幕府は堕ちますが……宜しいですか?」
一「力を使わずとも天女としてやっていけるだろう」