未来からの贈り物
近藤「慶喜公……。莉奈を…隊士にしても宜しいでしょうか……」
山南「私からも……お願いします」
幹部も一斉に頭を下げた
慶喜「人間として、隊士になるか?莉奈………」
莉奈「……………………………。
天女として……隊士に……なります」
全「……………………………。
分からずや……………………」
莉奈「私は……寿命を縮めても……きっと……みんなより長生きする……。
未来の平均寿命は八十歳以上……。
きっと……五年寿命を縮めても……総司より長く生きる……。
そしたら……私は……総司と離れちゃう。 総司と……離れたくない……。
お婆ちゃんになっても………」
土方「……………………………。」
慶喜「……………………………。」
総司「ずっと一緒にいよう………」
莉奈は袂を探ってネックレスを取り
シャラン
総司に渡した
莉奈「任せる……」
総司は暫くネックレスを眺めて
莉奈の首に付けた
全「っっっ!!! 総司っっっ!!!」
総司「私より先に死んだら……天界に行っても莉奈には会わない………」
莉奈「ん………」
総司「私を看取れる?」
莉奈「ん………」
総司「……………………………。
莉奈を信じる………。 一日以上天界に行くことは許さない……。四月も会わないなんて……僕には出来ない……」
莉奈「ん……………」
総司「慶喜公……。莉奈を……僕に返して下さい……。」
頭を下げる総司
慶喜「……………………………。」
莉奈「私は……御所に……」
慶喜「宗次郎を……連れてくる……。
何かあったら……沖田を警護につけ、御所に来い………。お前は………
一番組隊士だ……………………」
莉奈「………………………慶喜……」
慶喜「明日……宗次郎と共に来る」
慶喜は、そう言って側近と帰って行った
みんなで慶喜が見えなくなるまで頭を下げた
総司「……………………………。
お帰り………莉奈………」