未来からの贈り物
土方「子を宿す過程が重要なんだっっっ!!!」
莉奈「あぁ。そうですか………」
総司「子を儲けて別々に暮らし、たまに子供と遊ぶんですか?私は………」
莉奈「総司は屯所があるから良かったね」
総司「……………………………。」
莉奈「みんなの子を産んで、其々の養育費を頂いたら其れなりの生活が出来ますね。慶喜の子となれば凄いお金もらえそうですしね。 ふふふふふふふ」
土方「極悪非道だな」
莉奈「新撰組ですからね……。ふふ」
土方「ふっ!言ってくれるな………」
総司「夫婦になるよね?」
莉奈「ふふふ」
総司「なるよね……?」
莉奈「多分ね………」
土方「で?天界に行った理由は?」
莉奈「ん……。ある病気をね?かからないように出来ないか……聞いてたの」
土方「…………………」
総司「ある病気?」
莉奈「結核って言う不治の病なんだけど、数人の武士がそれで死んじゃうから何とかならないかと……」
土方「それで?」
莉奈「ん。何とかなるかも…。それは分からない。その人達の命日は分かってるから、逆算して、様子見る」
土方「願いを叶えて貰えるなら平和を願えば良かっただろう」
莉奈「私に出来ない事しか願わなかったの。三つまでだったし」
総司「残りの二つは?」
莉奈「母と父の幸せ……」
土方・総司「…………………。」
莉奈「これで私はこっちの人間になり、心置き無く天皇と戦える訳ですよ!
そこで、貴方が邪魔をした……と、言うわけですよ………」
総司「邪魔じゃないっっっ!!!」
莉奈「どの口が言うの」
総司「許嫁に邪魔だと言うのですか?」
莉奈「総司だけじゃないじゃない」
総司「そう言うことを言ってるんじゃない」
莉奈「分かってるよ!ふふ。皆が私を大事に思ってくれてるのは感謝してるよ?」
総司「なら大事にしなよ」
莉奈「折角此処に来たんだから私が出来る事をしたいの。私はこの時代が好きだよ?動乱の危険な時代でも…人間は温かい。 どんなに長く生きても、自分らしく生きられなきゃ幸せとは言えない。寧ろ……どんな短い人生でも精一杯生きたい。」
土方「…………………。武士だな……」