未来からの贈り物




土方「左之……片付けて来い」


左之「勘弁してくれっっっ!!!
莉奈……卵好きだろ?片付けてくれ」


莉奈「あなたと卵を嫌いになりそうですよ………」


左之は駆け出して何処かへ行ってしまった


土方「逃げるなーーーーーー!!!」


莉奈「私……やりませんよ?」


慶喜「やらせるわけないだろう」
莉奈を抱き締め身震いする慶喜。


総司「あぁーーーーーー!!!
やめて下さい!!!」


引き剥がす総司。


総司は莉奈の背中に張り付いた


平助「総司、喜べっ!今から巡察だ!」


総司「困りましたね……。残念ながら助けてあげられません……。莉奈はどうする? 初巡察」


莉奈「行くに決まってるっっっ!!!」


近藤「残念なお知らせだ。羽織は客間だ」


莉奈「今日は良いです。袴で行きます」


近藤「片付けついでに取って来たらどうだ?」


莉奈「はぁ〜〜〜〜〜〜ん……。
そう来たか………。 あなたの夕餉は抜きですっっっ!!!」


莉奈は総司の腕を引っ張り部屋へ戻った


二人は着替え、巡察の準備をした。


初巡察!メッチャ楽しみ!斬り合いにならなきゃ良いけど……


着替えて廊下に出るとまだ大の大人が立ち往生してるではないかっっっ!!!


莉奈「新八……よく聞いて?」
莉奈は新八の頬に手を添えた


新八「(ゴクッ!)」


莉奈「慶喜が持って来てくれた大量の卵……。一つも落とさずに捕縛して。
一人でも殺したら……あなたの夕餉も無くなります。
私の大事な子を……無事に台所へ運んで」


新八「……………………………。
土方さん…………………」


土方「重い仕事を任されたな……」


莉奈「土方さんでも良いですけど」


土方「責任重大だな。新八。頑張れよ」


新八「土方さんでも良いってよ!」


土方「俺には新撰組と言う重りを背負ってんだ……。お前も卵くらい背負え」


総司「行くよ」


平助「こんなに巡察が嬉しいと思ったのは初めてだぁーーーーーー!!!」


新八「お前ら…切り刻んでやる!!!」


近藤「莉奈はいつ鶏になったんだ……」


慶喜「……………………………。」


土方「……………………………。」


一「……………………………。」


新八「左之ぉーーーーーー!!!
早く片付けろっっっ!!!何処行きやがった!!!」


土方「左之が戻らなければお前が片付けろ。お前も買いに行った一人だ」


新八「……………………………。
左之ぉーーーーーー!!!」


新八は左之を走って探し始めた




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