未来からの贈り物
慶喜「では御所に戻る」
近藤「莉奈が夕餉を作るんです。食べてやって下さい」
土方「莉奈も喜びます」
慶喜「しかし……」
土方「近藤さんの部屋で呑みましょう」
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莉奈「初巡察ーーーーーー!!!」
莉奈はポニーテールにしていた
平助「莉奈どんな髪でも可愛いなぁ〜」
莉奈「ふふふ。ありがとう」
総司「莉奈は元が良いからね……」
莉奈「あ………。八つ橋………」
総司「ん?好きなの?」
莉奈「修学旅行でお土産に買って帰ったんだぁ〜〜。もう幕末にはあったんだね〜? 何か嬉しい」
総司「しゅ……何?」
莉奈「寺子屋から旅に出るの……15の時に京と奈良へ行ったんだよ?」
総司「へぇ〜〜〜………。何処行ったの?」
莉奈「覚えてるのは……金閣寺、銀閣寺、清水寺、奈良の大仏、奈良公園」
総司「次の休みに行ってみる?」
莉奈「うんっ!行く行く!!!行きたい!!!」ニコッ!
総司は微笑んで頭をポンポン叩いた
平助「俺も行く〜!!!」
莉奈「一緒に行こうね!」
平助「清水の舞台から飛び降りるぞ!」
莉奈「…………………ご武運を……」
平助「……………………………。うん」
莉奈「……………………………」
総司「……………………………」
平助「……………………………」
莉奈「抜刀しないで。いざと言う時は居合を……」
立ち止まると相手も立ち止まった
「天女だな?」
莉奈「……………………………。」
桂「お帰りなさい。天女」
莉奈は軽く会釈した。
莉奈「高杉晋作は……」
桂「ドイツには行かないと……」
莉奈「病気には多分かからない。安心して」
桂「どう言うことですか?」
莉奈「天界にならないように嘆願して来たから……。二月の寿命を削ってね?」
桂「かからないことを願います。
こちらは………」
莉奈「岩倉具視………」
岩倉「いかにも。そなたが欲しい」
莉奈「何故ですか」
岩倉「新しい世を作る為だ」
莉奈「私が……尊皇開国を成し遂げます」
岩倉「ふっ!尊皇と開国は正反対。無駄な事をしてないで、オナゴは黙って子供でも産んでれば良い」
チャキ
組の面子が鯉口を切る
莉奈は手で制し……
莉奈「仲間になるなら喜んで受け入れますが、邪魔をするなら……潰します」
岩倉「ふんっ!ふざけたことをっ!」
桂「天女を敵に回すのはやめて下さい」