未来からの贈り物
平助「本気で……。守るから……」
莉奈「私が一番欲しかった言葉はそれ」
総司「え…………」
莉奈「昨日はその言葉が欲しかった。
莉奈が頑張るなら補佐するよって……
言って欲しかった。 力を奪うんじゃなくて……頑張れよって言って欲しかった」
平助・総司「…………………………。」
莉奈「八つ橋買って?」
総司「良いよ…。ちょっと此処で待機」
総司が店に入り、平助と平隊士と待っていた
平隊士「我々も守ります」
莉奈「ありがとうございます。感謝します」
一番組には若い人から年配まで、強者揃い。莉奈には嬉しい言葉だ。
平隊士「あなたがこちら側で良かった」
莉奈「何よりも嬉しい言葉ですが…私に出来る事は限られています。ただの人間ですから……。でも……新撰組は……命に変えても守ります」ニコッ!
平助「総司に怒られるぞ」
莉奈「だから今言うんです」ニコッ!
平助「死ぬんじゃねぇぞ!!!」
莉奈「平助もねっ!」
平助「俺はそんな簡単に死なねぇよ?」
莉奈「……………………………。
少しずつ史実が変わってるの……。
もぅ私の知ってる史実は当てにならない」
全「……………………………。」
莉奈「頑張りますね?」ニコッ!
莉奈の笑顔には不安が混じっているのが垣間見えた。
平助「不安な時は頼れよ?」
莉奈「はい。ありがとうございます」
……………………………………
総司「お待たせ〜〜」
莉奈「ありがとう。総司!」
総司「帰ろう。卵が待ってるよ?」
莉奈「そうだった!!! 早く帰ろう!」
平隊士「近藤さん作れるんですか!!」
莉奈「莉奈で良いですよ? 料理ですか?出来ますよ〜〜〜。馬鹿にしてますね?」
平隊士「いえ……。天界の姫だから…」
莉奈「人間ですし、ご飯は基本私が作ってましたし………」
お母さんが出て行ってからは莉奈が節約に節約して料理をしていた。
ロケで出るお弁当を持ち帰っても、味が濃いからリメイクしてお父さんに食べさせていたのだ。
基本、莉奈の夕食のメインはサラダ。それに少しのおかずを摘まむ程度だ。
平隊士「意外………」
莉奈「そうですか?今日の夕餉で評価して下さいね?」
総司「何作るの?」
莉奈「内緒」
平助「野菜か?」
莉奈「卵だってばっっっ!!!」
平助「あぁ。そうか………」
総司「早く帰ろう!」
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