未来からの贈り物




岩倉「これはこれは天女ではないか」


莉奈「私があなたを殺す……」


岩倉「罪状は?」


莉奈「一つ!近藤莉奈暗殺未遂。一つ!孝明天皇暗殺未遂。一つ!徳川家茂暗殺未遂。一つ!中岡慎太郎暗殺未遂。
一つ!屯所奇襲!!

そして罪のない子供達に如何わしい仕事させてんじゃねぇっっっ!!!」


チャキ


刀を握り直し、岩倉に剣先を向けた


莉奈「今日は捕縛なんて可愛いもんじゃない。ハッキリ殺意を持って来てる。悪いけどあんただけは生かしたくない!」


岩倉「私は一町民だ。こんな事してタダで済むと思うな」


莉奈「悪いけど天皇も幕府も味方に着いてるからね? あんたの暗殺位揉み消すよ。 駄目なら天界に戻るっっっ!!!」


岩倉「お前…気に食わんっっっ!!!」


莉奈「貴様は顔からしてアカンッ!」


岩倉「はぁ?」


莉奈「悪が体から染み出てる……。
貴様に世は作らせないっっっ!!!」


岩倉「ふっ!ふふふふふ……。
はははははははははは!!!」


莉奈「キチガイだ………」


岩倉「良し!相手にとって不足なし!
天女の首を取れば俺は頂点だっ!!」


キンキンキンキンキンキン


シュン ビュン ブォン サクッ!


莉奈「っっっ!!! いてぇな…糞やろう! 小手なんか使ってんじゃねぇ!!」


ブォン! キン キン キン


ザクッ! グリグリグリ


岩倉「貴様のが狂ってるではないか」


岩倉の肩に突き


莉奈「こんなもんじゃない!!!」


岩倉「ま……参った…殺さないでくれ」


莉奈「……………………………。
貴様が生きて何の意味がある……」


岩倉「これからは真っ当に生きる!」


莉奈「命乞いとは……惨めだな……。
博徒も恐る岩倉具視だろっっっ!!!
お前の部下はお前より立派に戦ったよ」


岩倉「頼むから……刀を抜いてくれ!」


グチュッ!


刀を抜き血を払い、刀に収めた


莉奈「悪になりきれない私は……
まだまだだな……。ふふふ………」


総司「殺らないなら僕が斬ろうか?」


莉奈「本当に真っ当に生きるかもしれないから……捕縛して連れて帰る」


総司「分かった……」


莉奈「縄頂戴」と、手を出し、岩倉の前に立った


莉奈「うつ伏せになれ」


莉奈が一瞬総司の顔を見ると


岩倉「だから甘いんだっっっ!!!」


シュン キーーーン ザクッ!


莉奈「警戒解く訳無いだろっっっ!!!」


胸に刺さったが、心臓から少しズレた


肺に刺さっているのだろう。 呼吸が浅く呼吸困難になっている




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