未来からの贈り物
総司「それこそまたキレますよ?」
慶喜「……………………………。」
土方「明日から屯所移転がある。寝かせとけ」
総司「鉄之介達といさせます。寝かせといたらまた変なこと考えますからね」
土方「……………。あぁ。そうか……。
そうだな。それが良い」
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スーーーーーー
莉奈「お風呂頂きました」
総司「女将さんに手当てしてもらいましょう。呼んで来ます」
莉奈「……………………………。」
土方「おい……!大丈夫か?」
土方が額を触る
慶喜「何かおかしいぞ……。
っっっ!!! 毒かっっっ!!!」
近藤「っっっ!!! 刀に塗られてたかっっっ!!!」
土方「熱も高い。 誰かっ!誰かっ?
医者を呼んでくれっっっ!!!」
莉奈は意識を失った
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医者「斬られて直ぐ寝たから体内に回るのが遅かったようだな。風呂に入り血の巡りが良くなったんだ」
総司「た……助かりますよね!!!」
平助「当たり前だろう!天女だろ!」
医者「三日が山場だ。堪えれば助かる」
近藤「解毒は無いのかっっっ!!!」
土方「三日っっっ!!!」
左之「頼むっ!助けてくれ!!!」
山南「毒を中和させる方法は……」
医者「水分を良く取らせ、排出させるしか術はない……。薬草を煎じておくから傷口に擦り込め」
総司「何でもやります」
慶喜「沖田!御所に運ぶ!お前も来い!」
総司「はい!!!」
駕籠を呼び、御所に運び、沢山の医者が呼ばれた
手を尽くし、後は看病と祈るのみ……
総司「莉奈。莉奈……起きて……。
頼むから……起きて……」
息が荒く、汗をかきながら悶え苦しむ莉奈の頬を何度も摩る総司。
幹部は立ち尽くし、莉奈をジッと見守る
総司「莉奈……頼む!起きて……」
莉奈「……………………………。」
総司「莉奈……………………………。
頼む………。頼む………。莉奈がいれば……何もいらない……。何も……望まない………お願い……起きて……」
ポロポロポロポロ
土方「屯所に戻る。何かあったら知らせてくれ」
慶喜「分かった」
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慶喜「言っただろ。これからはやりたくないことも沢山あると……。
きっと莉奈は岩倉は何かしでかすと分かっていたんだろうな……」
総司「それでも……私は莉奈と生きます。私の仕事は新選組ですが……家族は莉奈です。私が……莉奈の支えに…なる。
愛してますから…………」
ポロポロポロポロ………