未来からの贈り物




総司「此処は江戸時代とよく莉奈は言っていました。 あなたは新撰組一番組で、私の部下であり恋仲です。

あなたは時を渡って私に会いに来たんです」


莉奈「そう言う設定なのですね?」


土方「掌を見ろ」


莉奈「っっっ!!! 汚ないっっっ!」


土方「汚いと言うなっ!お前の努力だ。お前は剣を握って幕府を守って来た」


莉奈「???」


総司「此処は本当の江戸時代です。
芝居ではありません」


莉奈「ふっ!ふふふふふふ」


土方は舌打ちし、莉奈を抱き上げた


土方「……………………………。
痩せたな……。」


莉奈「そうですか?」


土方は部屋を出て門を出た


莉奈「っっっ!!! 」ガクガクガクガク


土方「此処は京の都。時は慶応元年」


莉奈「嘘っっっ!!!」


土方「まだ信じねぇのか?俺は正真正銘の土方歳三だ」


莉奈「マジでぇ〜〜〜?」


土方「そして……お前を愛してる」


莉奈「マジでぇ〜〜〜?」


土方「……………………………。
さて。此処までは理解したか?」


コクコク


土方「お前は天女として崇められ、日本中でお前を知らない者はない。

下関戦でアメリカと戦い、エゲレス語を喋れる莉奈は同盟を結ぶように命じられている。 あれから一年間。 刻限はあと二年だ」


莉奈「え……私英語喋れませんけど?」


土方「お前が居ないと日本は潰れる。
早く記憶を取り戻せっっっ!!!」


莉奈「……………………………。
私にはそんなデカイこと出来ません!」


土方「やってきたんだ……莉奈は一人で……」


莉奈「私、何したんですか?」


土方「下関戦を収めた。山南敬助の切腹を止めた。 公武合体。 薩摩を長州と同盟を組ませないよう、坂本龍馬と調印。
岩倉具視、伊藤博文暗殺……」


莉奈「何でっっっ!!!岩倉具視と伊藤博文は日本の頂点に立つ人ですよ?」


土方「ふふふ……。天皇、家茂、中岡慎太郎を暗殺未遂。お前は天皇も家茂も仲良しこよし! それから……お前も以前岩倉一味に刺されてる。

恋仲は総司だ。 しかし、俺を含め、新撰組の古株や慶喜公もお前を好いてる」


莉奈「恋仲? 付き合ってるって事かな? 沖田さんと?」


土方「お前と総司は同じ部屋だ」


莉奈「じ……十五ですよ?私」


土方「はぁ?お前は……二十一だ」


莉奈「えーーーーーーーーーー!!!」


土方「幸せだった時に戻ってるのか…」


莉奈「……………………………。」


土方「疲れたか? 部屋戻るぞ」







< 305 / 519 >

この作品をシェア

pagetop