未来からの贈り物
莉奈「あ……重いので下ろして下さい」
土方「いや。大丈夫だ……」
部屋に入ると、もの凄い数の人達がいた。
莉奈「っっっ!!!」
莉奈は土方の背中に隠れた
全「っっっ!!! なんとっっっ!!!」
慶喜「クククククク」
天皇「此方に来い」
莉奈は土方の裾をぎゅっと握り、下を向く
土方「……………………………。
(はぁ…。ヤベェ……。可愛いじゃないか……)
莉奈……。孝明天皇だ。無礼の無いように……。大丈夫だ。」
土方は腕を引っ張り、背中をトンッと押した
恐る恐る天皇の前に正座して下を向く
天皇「儂の隣に座れ」
莉奈「……………………………。はい」
天皇「………………ふっ。笑え……」
莉奈「………………………えっ?」
パシャ
天皇「……………………………。
いつも顔を合わせればほとがらを撮られてた。こうやって二人で」
天皇がデジカメを渡して来た。
莉奈は中身を確認………。
……………………………。
本当に……幕末にいたんだ……。ずっと。 それに…私……凄く幸せそうだ。
莉奈「私……年取ってる………」
「クククククク」
「ははははははは」
天皇「そなたは……我々と世を平和にする。そう言っていつも走り回っていた」
莉奈「わ……私…、英語喋れないんです」
天皇「英語?」
莉奈「エゲレス語?」
慶喜「っっっ!!!誠かっっっ!!!
漸く同盟を結ぶ運びとなったのに!!」
家臣は唇を噛み締め渋い顔をする
莉奈「申し訳ございません………」
天皇「焦るな。皆の者は今まで通り記憶が無くとも接するように……」
近藤「怪我が癒えたら屯所に戻して頂けないでしょうか。 莉奈は組が好きなんです。安心して日々を送った方が記憶が戻りやすいのではないかと……」
松本「その方が宜しいかと……」
天皇「良かろう。傷が癒えたら記憶が戻るまで屯所で静養しろ」
莉奈はコクンと頷いた
近藤「よし!では我々はこれで……失礼致します」
莉奈「え………」
莉奈は土方の裾を掴んだ
土方「……………………………。」
総司「……………………………。」
土方「明日、また来る」ナデナデ
莉奈「……………………………。」
土方「そんな不安そうな顔するな…。
大丈夫。総司もいる」
総司「莉奈……。おいで?」
総司は莉奈の手をとり、恋人繋ぎにした
莉奈「(ビクッ!)」