未来からの贈り物
莉奈「……………………………。
今の私達の関係は……」
総司「誰か気になる人が出来ましたか?」
莉奈「いぇ。私は記憶が無いから……総司が可哀想だな……って。
いつ記憶が戻るか分からない私じゃなくて、新しい恋を見付けた方が良いんじゃないかと……」
総司「未来は一夫一妻制ですよね?
私はあなただけで十分だ」
莉奈「でも………」
総司「……………………………。
私が重いですか?」
莉奈「とっ!とんでもないっっっ!!」
総司「ふふふ。ならこのまま自然で良いんじゃない? 散歩しよう?」
莉奈に手を差し伸べる総司
莉奈も総司の手に手を添えた
総司「壬生寺……行こうか……」
莉奈「ん?」
総司「よく二人で行ったんだよ。境内に座って星を眺めてたんだよ?」
莉奈「へぇ〜〜〜」
と、言うことで、壬生寺へ向かった
……………………………
境内に座っていると、子供達がワラワラと集まって来た。
久しぶりだなぁ!とか遊んで?とか…子供達にモテモテの総司。
総司は満面の笑みで子供達と同じ目線で話す
子供達は私のことも知っているようだ
総司「莉奈は大きな怪我をしてね……遊べないんだ。 僕が遊んであげるから莉奈は勘弁して?」
「もう夫婦になったのか?」
「ヤヤコは?」
「莉奈は腹にヤヤコがいるのか?」
私と総司は目が合ったがお互い苦笑い
総司「まだ夫婦じゃないんだ。君達が安心して暮らせる世になったら夫婦になるよ。 ヤヤコはそれからかな?
さ。遊ぼう!! 莉奈は座っててね?」
莉奈「うん!」
子煩悩なんだぁ〜〜〜。私達に子供が出来たら……こんな感じかな?
総司は優しい。一緒にいると落ち着く。
結婚しても大事にしてくれるんだろうな
……………………………
はっっっ!!! 私は何考えてんだっ!
記憶もない癖にっっっ!!!
見惚れてる場合じゃないっっっ!!!
……………………………。
鬼ごっこかぁ……したことないな……。
総司……笑顔が………堪らんっ!
はっ!!! 私は何をっっっ!!!
これは変態の粋に入らないのかっ!
大丈夫か? 私は変態じゃないよな?
周りをキョロキョロ見回し、明らかに挙動不審だ………。