未来からの贈り物




帰りは総司と新八と手を繋いでいた。


「すみません。弁償します!」


莉奈は何気なく声のする方を見た


女の人が男に怒鳴られてるようだ。


莉奈は立ち止まって様子を伺った


総司達も止まって男を見ている


「子供だけは助けて下さい!!!」

「前見て歩けねぇのか!」

「すみません。弁償します」

男の着物に豆腐?らしき物がべっチョリ付いている。まぁ、洗えば何てことない事なのに、男はまくし立てる


男がまだ生後二、三ヶ月の赤ちゃんの腕を掴み持ち上げた


莉奈は駆け出して赤ちゃんを取り返した


「何だよ。てめぇが痛い目遭うのか?」


莉奈は赤ちゃんの腕を確認し、お母さんに渡した


莉奈「っっっ!!! お孝さん!!!」


お孝「へ?」


莉奈「いぇ……。何でも……。うちに帰ってください!!ヤヤコの腕は大丈夫だから!」


お孝「すんまへん」


お孝さんは走って帰って行った


ガツッ!


お孝さんの後ろ姿を見ていた莉奈は頬を殴られた


莉奈「っっっ!!! いったぁ!!!」


「余所見とは良い度胸だ」


莉奈「弁慶の泣き所っっっ!!!」


ゲシッ!


男のスネを蹴っ飛ばした


「ってぇーーーーーー……」


男は抜刀した


スッ スッ スッ スッ スッ スッ


六人で抜刀


総司「莉奈は刀を収めなさい!!!」


莉奈「嫌です!!!」


「しっ!新撰組!!!」


莉奈「ヤヤコに手を出すなんて日本人として男として最低だ!恥を知れ!!!」


左之「ん?莉奈?」


莉奈「何」


総司「記憶戻った?」


莉奈「え?何で?」


平助「口調………」


莉奈「いや……何かイラついて……」


「天女っっっ!!!」


莉奈「近藤莉奈です。人間です!
っっっ!!! 頭が痛い……」


総司「新撰組一番組組長沖田総司。
私が相手になります」


「……………………………。」


男は刀を収めて帰って行った


みんなも刀を収めた


『総司を労咳にかからないようにして』

『お父さんの幸せ』

『勇様をお願いします』

『昆孫や』

『不可能とは……可能性』

『It is considered as the terms of surrender and permission of the opening of a country can be obtained from the Emperor.(降伏の条件とし、天皇から開国の許可を取れ)』




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