未来からの贈り物
近藤「では解散!」
土方「莉奈は俺の部屋に来い」
莉奈「はい」
……………………………
土方「大丈夫か?」
莉奈「? はい」
土方「失敗は許されない」
莉奈「はい」
土方「戦にするなよ?」
莉奈「お互い条件を出し合う事になると思います」
土方「こちら側の条件は?」
莉奈「それは慶喜と落ち合った船で話し合う予定ですが、日本への攻撃はしないことが前提で、貿易。それから日本が同盟国以外から攻められた時に援軍として参戦してもらうこと」
土方「メリケンが参戦すりゃあ向かう所敵なしだ」
莉奈「私が今恐れているのは……
暴動です。攘夷どころか、幕府からも攘夷を掲げ、暴動が起きるでしょう」
土方「鎮静だな?」
莉奈「大きな戦になるかもしれない。
私はもう知ることのない未来へとなります。新撰組からも敵となる者が出るでしょう」
土方「……………………………。」
莉奈「死なないで下さい」
土方「ふっ!」
莉奈「新しい世になれば敵は外国となります。あなたは国を束ねる事になり、新撰組は日本の組織になります。
総司令官はあなたしかいない」
土方「日本の参謀か?」
莉奈「参謀長官ですかね。日本中の武士を指揮出来るのはあなたか高杉晋作」
土方「長州だぞっっっ!!!」
莉奈「その頃には日本は統一され、長州も幕府も関係なくなるでしょう。
でも…高杉晋作は史実では間も無く労咳で亡くなります」
土方「っっっ!!!でもそれはお前がっっっ!!!」
莉奈「多分大丈夫だとは思います。十年後には結核菌が、発見され不治の病では無くなります。ドイツに行けば……」
土方「海を渡るのかっっっ!!!」
莉奈「だから同盟は必要なんです」
土方「強くなったな……」
莉奈「不安で一杯ですよ」ニコッ!
ぎゅーーーーーーーー
土方「お前は日本を纏め、俺は軍を纏める」
莉奈「暴動の指揮はあなたと家茂公、慶喜に任せます」
土方「…………………。任せろ」
土方は莉奈から離れ、首に手を添え引き寄せた
唇が触れるか触れないかと言うところ
土方「俺は今の莉奈も記憶のない莉奈も愛してた」
スパンッ!
総司「目を離すと直ぐ唾を付けようとするーーーーーー!!!」
土方「絶対俺のが莉奈は合ってる」
総司「そうでしょうか。記憶の無い莉奈すら手に入れられなかったクセに」
土方「お前がいつもいつもくっ付いているから抱けなかったんだろう!!!」
総司「ふふふ。良かった。莉奈を守れました」
土方「本気出せば今からでも莉奈は落とせる」