未来からの贈り物
全「そこじゃないっっっ!!!」
莉奈「何なら子守唄歌いましょうか?」
土方「やめとけ」
平助「莉奈の美声は俺の物」
総司「私のです」
高杉「どうせ大した事ないんだ。恥かく前に止めとけ!!!」
莉奈「言いましたね?文久3年での下関戦で300万ドル程の賠償を命じられ、逆ギレした恥晒しは誰ですかっっっ!!! そして、通訳できぬ様に古事記を延々と述べたザンギリ頭は何処のどいつですかっっっ!!!」
高杉「はははははは。良いんだ良いんだ」
莉奈「全然良くない。藩に無断で数億の軍艦を買った馬鹿は何処?」ジト
高杉「ん?」挙動不審高杉。
桂「……………………………。
はぁ〜〜〜〜〜〜?」
高杉「シーーーーーー!!!」
莉奈「あっという間に返せるよ!こっちに来れば」ニコッ!
高杉「我々だけで決められる事じゃない」
桂「そうだ」
莉奈「桂さん次第です。恐らく敵になったら、長州藩が無くなる被害です」
高杉「脅すのか?」
莉奈「冗談ですよ!私一人にそんな力はない」
土方「いや……出来んだろう。雷鳴を轟かせながらな」ケラケラ
平助「莉奈を怒らせるのは止めろ。あの顔は最早般若だ」
莉奈「♪〜〜〜〜〜〜♪〜〜〜〜〜〜」
全「………………………………」
莉奈「子供時代を思い出す歌でしょ?」
桂「美しい声だ」
高杉「……………………………。」
莉奈「子供達が安心して遊べる世にしませんか? 無駄な血を流すのは次の戦で終わりにしませんか? 子供達が大人になって、困らないように、地盤を作り上げるべきです。それが、我々大人がすべき仕事です」
全「………………………………。」
莉奈「ふぅ〜〜〜。お腹いっぱい。
そろそろ帰ろうか……」
高杉「まだ話は終わっとらん!!」
莉奈「今は決められんと言ったの誰?桂さんに怒られるのが怖いだけでしょ?
此方との同盟の調印したら、全て教えてあげる。 でも、正直、刻限が迫ってる。早くしないと高杉さんが居たとしても……此方の勝ちです」
高杉「何故分かる」
莉奈「一、私には長州の動きが見える。
一、私には力がある。
一、此方には幕府と朝廷がある
一、高杉晋作同様の指揮官がこちらには多い。
一、軍勢、武器の違い。
一、私も強い。
一、新選組の誰かがあなた方の誰かに殺られたら……私はあなた達と戦います。
守るべきは長州の尊厳か……。日本を世界の頂点に導くか……武士として散るか……。三つの選択肢があります。
しかし、あなた方、長州が頂点に着くことは皆無。それは忘れないで………」