未来からの贈り物
莉奈「総司と莉奈です」
近藤「入れ」
スーーーーーー
総司・莉奈「失礼します」
土方「遅えぞ!」
総司「出掛ける所だったんで、引き返して来ました」
近藤「座れ」
山南「大体の話は伺いました。莉奈は相変わらずやってくれますね」
近藤「仲間は多いに越したことはない」
莉奈「と、言うことは…….」
桂「調印しにきた」
莉奈「ヤバイ……。泣きそう!!!」
土方「何で……」
莉奈「嬉しいじゃないですか!!」
総司「自信あったんじゃないの?」
莉奈「それは坂本さんの方だよ。こっちは長州丸ごとだよ? 凄い事だよ!!」
高杉「何っっっ!!! 坂本だと?」
莉奈「過去は忘れなよ。って言うかね?
藩との調印は流石に組みだけじゃ決められないから、御所に行きましょう」
高杉「今からか?」
莉奈「馬で行けば早いです。貸しますから……」
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御所にて
桂さん達と、土方達を客間に連れて行き、莉奈は慶喜を呼びに行った
慶喜「お前は一体何考えてんだ!!!」
莉奈「だからぁ〜〜〜。味方は多い方が良いし、長州を此方に入れとけば、次の戦で全てが終わるの!! それに、高杉晋作の指揮は、本当に凄いんだって!
桂さんは藩主だし、高杉の指揮は日本でも五本の指に入る戦術だし、久坂玄瑞も自分の兵があるし。
良い?これだけの兵が集まれば向かう所敵なし!敵はいるけど。負けなしかな?」
慶喜「お前の交渉の術は何処で学んだんだ」
莉奈「知らない。学んでないから何が正しくて何が間違ってるか考えながら動いただけだし。 此方の条件は藩。あちらの条件は、下関戦の損害賠償。」
慶喜「いかほどだ」
莉奈「三百万ドル」
慶喜「阿呆かっっっ!!! 今にも戦が起きると言う時に何考えてんだ!!!」
莉奈「少しずつ返していきませんか?」
慶喜「三百万ドルだぞ!!! 四億円近い額をどうやって………」
莉奈「取り敢えず、150万ドル払って…後は少しずつ……」
慶喜「……………………………。
今、景気がすこぶる悪いの知ってるか!
お前が一生働いても稼げぬ!!!」
莉奈「下関戦は、大敗です。我々も出てます。それでも歯が立たない位だったんです。日本が纏めて攻めてもアメリカには絶対に勝てません!!!」
慶喜「家茂が難儀だ」
莉奈「天皇にも頼みます」
慶喜「無理だっっっ!!!」
莉奈「調印しないと幕府堕ちますよ」
慶喜「またお決まりの脅しか?」
莉奈「私は……負けそうだったら……私の首を渡すつもりでした……。だから……脅しじゃない。勝たなきゃ意味がない。日本は終わる……」