未来からの贈り物




莉奈「湿っぽいっっっ!!! 何?誰か死んだの?」


全「はぁ〜〜〜〜〜〜………」


莉奈「何よ……」


孝明天皇「何があった?」


慶喜「いえ……。わざわざ御足労頂き申し訳ございません」


全員で頭を下げる


莉奈「苦しゅうない!おもてをあげよ」


全「お前じゃねぇーーーーーー!!!」


莉奈「ふふふふふ。 面白い………」


晋作「貴様……調子に乗るなっっっ!!!」


孝明天皇「高杉……と、言ったか」


晋作「はっ!」


天皇「莉奈は一度言い出したらテコでも動かん。 こいつはこういう人間だ。
お前らも慣れるんだな……。儂ですらこんな扱いだ……」


桂・晋作・玄瑞「あり得んっっ!!!」


天皇「儂に唯一意見出来る馬鹿者だ」


莉奈「へへへ。大好きです」


天皇「こいつは二度死んでいる。だから死なん」


莉奈「はい。そうです!」


晋作「天女は生き返れるのか?」


莉奈「一度目は、天界の意図。二回目は総司に助けられました」


桂「では……何も心配ないんじゃ…」


莉奈「たまたまなんです。心の臓への刺激です。あなた方も、運が良ければ生き返ります。銃や大砲は無理ですし、内蔵を傷つけられたり、毒の量、出血量にもよります。私は生身の人間で、あなた方と同じ様に傷付きますし、痛いですから」


桂「…………………。あなたが死ぬなら……調印は無かった事にして頂きたい」


莉奈「っっっ!!! 何で………」


桂「あなたに交渉されたからです。あなたが無駄に死のうとしているなら……調印はしません」


莉奈は慶喜を睨み付けた


慶喜「俺は何も言ってない」


土方「俺だ。慶喜公との話を聞いたんだ」


総司「降伏はさせない。 だったら討ち死にしよう?」


莉奈「無駄な血は流さない……。あの桜の木……。あの桜は百年もの間、良いことも悪いことも見てきたんだよ?他の木もね……。人間の身勝手な戦で自然を壊してはならないのですよ?」


高杉「また再建すれば良い」


莉奈「同じ様に咲く桜はないし、水や空気も汚れるよ?飛び道具はね……。
良いことは何もない」


「家茂公が参られました」


天皇「入れ」


莉奈「久しぶり!!」


家茂「あぁ。久しいな」


莉奈「調印しましょ!!」


晋作「戦に降伏はしない。飲めるか?」


莉奈「飲まなければ?」


晋作「莉奈が死んだ時点で調印は取り消す」


莉奈「……………………………。」


全員ニヤニヤしている。


クソッッッ!!!




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