未来からの贈り物





近藤「乗ってみたいもんだ」


莉奈「三十年程です。
戦闘機は……爆弾を積み、敵地に落とすんです。 確実に敵を殺す為に……。 もしくは、飛行機ごと敵地に突っ込んで戦死。彼等を特攻部隊と言います」


全「……………………………。」


莉奈「本当は……自衛。つまり、日本を守る為に日本軍を使いたかったんですが……。敵地の市民や子供、赤子も容赦無く殺さなければならない…。 私には地獄です」


近藤「史実ではどうなる」


莉奈「日本軍は日清戦争、日露戦争、第一次大戦、第二次世界大戦があり、負けなしの強国だったんですが、過信した日本軍は第二次世界大戦で、世界最大の戦艦大和を作り世界中を震撼させました。



全員が、凄い凄いと口々に話す。


莉奈「しかし、あろうことか、日本軍はアメリカの領土を攻撃しました」


全「っっっ!!! 何故っっっ!!!」


莉奈「過信故でしょうね。世界一を狙ったんでしょうね」


慶喜「どうなった」


莉奈「当時のアメリカの大統領ルーズベルトが日本攻撃をします。勿論、空からです。核攻撃と言って、毒薬の含んだミサイル。つまり、爆弾です。

広島と長崎に落としました。今は、武士同士の戦いになりますが、日本が攻められたら老若男女問わず殺されます。

第二次世界大戦での死者は兵も含め300万人ほど……。核爆弾による民間人の死者は三十数万人。生き残った者も、毒物を吸い込んだ者は、一月以内に死亡。吸い込んだ量が吸い込んだ量が少なかった者が産んだ子は、奇形や病気を持ち、その子供もまた病気や奇形でした。

東京大空襲。つまり、今の江戸も焼け野原となり、一晩で十万人の市民が焼け死にました。」


全「……………………………。」



莉奈「初めて日本が負けたんです。
その後は無条件降伏をし、戦をしない事を表明しました。 それから、およそ八十数年…、日本は戦をせず、防衛軍だけがあります。」


天皇「指揮官は何故、もっと早く降伏しなかったんだ。」


莉奈「当時、指揮官は昭和天皇です。天皇に意見出来る者はおりません。死ねと言われれば喜んで国の為に死ななければならなかったのです。 私の曽祖父はロシア。当時ソ連で捕虜に取られ死にました。 天皇が降伏しなかったのは……日本の意地と名誉です。最期まで戦ったんです」


全「………………………………。」


土方・晋作「連合軍を敵にしてはならないな……」


玄瑞「惨過ぎる…………………」



< 381 / 519 >

この作品をシェア

pagetop