未来からの贈り物




莉奈「お前の子じゃねぇ〜〜し、今生理中っっっ!!! 早く寝たい。早く帰ろう」


総司「その前に……慶喜公の部屋」


莉奈「……………………………。
あのね。今具合悪いの。早く寝たいの。
慶喜と仲良くお喋りしてる余裕はないの」


土方「生理とは?」


莉奈「女の子だけが来る一月に一度の出血と言えば〜〜〜〜〜〜?」


土方・総司「月の物」


莉奈「正解。 井戸行ってくる……」



ーーーーーーーーーーーー



医者「近藤……久しいな」


莉奈「あぁ。以前はお世話になりました」


毒を盛られた時に助けてくれた先生


莉奈「赤子ではありません。今、月の物が来てますから。胃炎と疲れです」


先生が触診と問診をして、出た結果…


医者「お前の言う通りだな。眠れてるか?」


莉奈「不安で眠れない」


全「……………………………。」


莉奈「血を吐いたら胃に穴が空いた証拠。悩み過ぎ。まだ吐血はしてない」


医者「…………………素晴らしいな。
医者になったらどうだ」


莉奈「頼むからこれ以上悩み増やさないで」


医者「済まん済まん。ちょっと待ってろ」


慶喜「こんな細い体に鞭打たせて悪いな……」ナデナデ


莉奈「気持ち悪いよ?慶喜……」


慶喜「いつから具合悪かったんだ」


莉奈「帰りの船の中かな……」


全「っっっ!!! 何で休まなかったんだっっっ!!!」


莉奈「休まなかったんじゃなくて、休めなかったの!」と、言って布団の中でうずくまる莉奈。


総司「これから戦までに治さなきゃ」と、頬に手を添える


総司「っっっ!!! 熱があるじゃない!」


莉奈「無いよ。少し寝れば治るから」


土方も額に手を充てる


土方「あるじゃねぇか……」


慶喜「医者に解熱も処方してもらえ」
と、慶喜は家臣に伝える


近藤「莉奈……。気付いてやれずに悪かったな」


莉奈「局長だって忙しかったんだから………」


近藤「今は父として言ってるんだ」


莉奈「ありがとう。お父さん……」


晋作「熱あんのに良くあんだけ騒げたな」


莉奈「熱あるなんて気付かなかったし、元気だけが取り柄だからね」


玄瑞「喋る元気はあるんだな」


莉奈「私が黙る時は、寝てる時と……
死んだ時だよ…………………」


桂「死んだら調印は無効ですよ」ニコ


莉奈「これ位じゃ死なないから」ニコ


山南「暫く休んで早く元気になりなさい」


莉奈「ありがとうございます」




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