未来からの贈り物
最期の戦い




翌朝

新選組は御所の前に隊列を作っていた


天皇は民に日本は連合軍になったことを知らせた。


その途端、組からもワラワラと襷を外し、放り投げる者が続出した


莉奈「下関戦を見て、まだ鎖国を続けられると思うの? 日本が乗っ取られても良かったわけ?」


「私は尊皇攘夷を掲げて新選組に入りました」


莉奈「私達と戦うのですかっっっ!!!
天皇と幕府を敵に回すのですかっっっ!!!」


「私は……日本の為に……討ち死にします」


「切腹でも良い」


土方「今すぐ死ぬか縄に掛かるか…切腹か……戻るか……選べ」


一人が道に座り、腹を出し、小刀を取り出した


タタタタタタタタタ


シュン ピタ


莉奈は仲間に刃を向け、首筋に充てた


莉奈「やめて!!! お願い……。私に……組に力を貸して……」


「すみません」ブスッ! ザクッ!


莉奈「っっっ!!! やめっっっ……」


土方「莉奈っっっ!!!泣くな!!!
雨が降るっっっ!!!」


莉奈は必死で涙を堪える


莉奈「…………………私のせいで……」


土方「お前のせいじゃねぇっっっ!!!」


近藤「総司っっっ!!! 莉奈を隊列に戻せっっっ!!!」


莉奈は亡くなった平隊士を抱き締めた


莉奈「ごめんなさい……。報いは受けます」そう言って彼を御所に寄り掛からせ瞼を閉じた


落ちた数々の襷を拾い、腕に巻き付けた


総司「莉奈っっっ!!!戻れ!!!」


莉奈は隊列に戻り、総司に、謝った


土方「隊に戻るか……切腹するか……」


次々に切腹して行く隊士達……


雨が降り始めた


烝「敵陣は近くに五箇所……。 江戸や各藩でも反乱の恐れあり」


土方に報告する烝


土方「分かった。 引き続き敵を見張り、逐一報告しろ」


烝「御意」


莉奈「気を付けてよっっっ!!!烝!」


烝「戦前に泣くなっっっ!!!
戦が終わってから泣けっっっ!!!
出来ぬなら御所に入れっっっ!!!」


莉奈「……………………………。」




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