未来からの贈り物
土方「総司……莉奈が接吻したお陰で、敵の数が二十程減り、二十程増えたんだ。光栄に思え!」
総司「(ワナワナワナワナワナワナ)
莉奈っっっ!!!」
莉奈「相手は死体っっっ!!!今、接吻したら浮気ですけど……死体と接吻した私は可哀想では無いのですか?
人を殺すなら人を生かす術も学ぶべきです」
総司「唇と唇が重なりました!!!」
チュッ!
興奮する総司の頭を引き寄せてkissをした莉奈。
公共の面前で……。しかも、お偉方の前で……。
総司の怒りのボルテージが上がった
総司「莉奈ぁ〜〜〜〜〜〜!!!」
莉奈「あれ?喜ぶと思ったのに……」
総司「戦中に何してるんだっっっ!!!」
莉奈「此方の兵に付いた者は襷を付けて……。」
腕に巻いた襷を渡した
莉奈「他にもこっちに来るなら来なさい」
総司「莉奈!!!説教は後で必ず!!」
莉奈「結構ですっっっ!!!」
静まり返った空間で夫婦喧嘩を始める沖田夫妻。
近藤「総司!これは接吻じゃない!奇跡を起こしたんだ!」
莉奈「そっ!その通りですっっっ!!!父上!もう一度言って下さい!!!」
総司「今虫の居所が悪いので……」
莉奈「総司!愛してる!」
莉奈は敵陣に突っ込んで行った
慶喜・土方「あの馬鹿たれっっっ!!!」
晋作「俺らも行くぞっっっ!!!」
慶喜「出来るだけ殺さず捕縛っっっ!!!」
莉奈は峰打ちと柔術で沈めて行く
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昼夜問わず、反乱を抑える為に捕縛した
戦況は一進一退の攻防戦
しかし、確実に数は減って行った
お互いに…………………。
組内での死者は出ていないが、奇兵隊と会津兵の数が減っている
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総司は数日経ってもご立腹だった
交代制での制圧になった為、莉奈は御所の庭でボ〜〜〜〜〜〜ッとしていた
総司と仲直りするきっかけを失った
このまま死んだら……後悔するだろうな……。ただ、謝るのも違う気がする。
一「何している」
咲いてもいない梅の木を見上げていたからだ
莉奈「お互い悪くないのに喧嘩になったらどうやって仲直りするの?」
一「知らん!!! まだ夫婦喧嘩してたのか」
莉奈「えぇ。まぁ………。」
一「女のお前が先に謝れば良いではないか……」
莉奈「え〜〜〜〜〜〜!!!女だからって謝るのはおかしいよっっっ!!!
謝る理由があれば謝るけど……」
一「お前が接吻して怒らせたんだろ」