未来からの贈り物
莉奈「だからぁ〜〜!接吻じゃないってばぁ!!! 接吻は気持ちが入って始めて接吻なんだよ? 初めて会って、知りもしない死体に接吻とか……マジない」
一は莉奈の頭を引き寄せた
莉奈は一の肩を押した
スッ!
総司「妻に触るなっっっ!!!」
一「こそこそ陰から見てないで話せ」
莉奈「いつからいたの?」
一「俺が来る前からだ」
莉奈「ふ〜〜〜〜〜〜ん」
総司「庭を見ていただけであって、莉奈を見ていたわけじゃ無い」
莉奈「ふ〜〜〜〜〜〜ん」
総司「本当です」
莉奈「ふ〜〜〜〜〜〜ん」
総司「本当だってば!!!」
莉奈「べ…別に否定して無いじゃん!」
総司「莉奈……。接吻の事だけど…」
莉奈「接吻じゃないっっっ!!!
何度言えば分かるのっっっ!!!」
一「少し話せ。夜の戦までに夫婦の戦は終わらせろ」
一はそう言って去って行った
新選組は影から盗み聴き
莉奈「接吻じゃない」
総司「何度も何度も何度も何度も」
莉奈「ねぇ。総司……。
もしさぁ、町で、綺麗な女の子がいても、助かる命があるなら総司も助けて欲しい。命の重さを教えたのは総司じゃない。」
総司「彼を殺めた事、自体が先ず間違ってたんだ」
莉奈「そうだね。その件に関しては謝ります。すみません」
総司「莉奈の真似して遊び半分でやる者が増えたらどうするんだ」
莉奈「……………………………。
はい。すみません」
総司「生き返らせれば良いって問題じゃない」
莉奈「…………………はい」
総司「軽はずみであんな事するな!」
莉奈「ごめんなさい」
総司「もし助からなかったら……どうしてた?僕は生きた心地しなかったよ」
莉奈「言い訳はしない。私が悪かった。すみません」ペコリ
総司「うん。分かった……」
莉奈「いつも私には甘いね」
総司「歩み寄らなきゃならないでしょ。
特に戦中は他に気持ちが散漫してたらいけないでしょ」
莉奈「そうだね」
総司「おいで」
莉奈を引き寄せて抱き締める総司
莉奈「みんなみてるよ」ボソ
総司「またからかわれるね」ボソ
莉奈「戦中なのに……幸せだと思う私は不謹慎?」ボソ
総司「不謹慎だね。でも……僕も幸せだ。 愛してる」ボソ
莉奈「私も愛してる」ボソ