未来からの贈り物
土方は原田から羽衣を奪い、裂け目を見た。
土方「縫っとく」
若い時に二度も呉服屋へ奉公に出ていた土方にとって、縫い物は得意分野に入る
原田「ありがてぇ!!!」
総司「天女は皆髪の色がこうなんですかね」
土方「異人じゃないと良いがな……」
一「天罰が下るぞ」
三人「っっっ!!!」
永倉「破いたのは平助だっっっ!!!」
原田「俺は破いてないっっっ!!!」
藤堂「……………………………。
俺………死ぬの………?」
近藤「地獄で焼かれるんだな………」
山南「…………………残念です……」
斎藤「可哀想にな……………」
土方「天女が起きたら誠意を持って謝罪しろ。組に災いが起きたら困る」
藤堂「…………………はい…………」
原田「炎とか吐かれたらどうする!!」
藤堂「困るっっっ!!!」
永倉「お前はどうでもいいんだ………」
藤堂「薄情者ぉーーーーーーー!!!」
原田「事実……破いたのは平助だし」
永倉「俺じゃなくて良かった………」
平助は顔面蒼白………
……………………………………
近藤「歳……。天女が目覚めたら呼んでくれ。丁重に扱えよ?」
土方「あぁ。平助と共に地獄で焼かれるのは嫌だからな」
藤堂「…………………俺もヤダ……」
原田「土方さん……天女に手を出すなよ? 組に災いが起きるからな?」
土方「…………………努力する」
近藤「頼むから止めてくれ………」
土方「安心しろ!俺はそんな節操のない人間じゃない」
全「……………………………………。」
近藤「…………………。お前……それ本気で言ってるのか?」
土方「当たり前だ」
近藤「はぁ〜〜〜〜〜〜……。俺が何度お前が手を出した女に謝罪しに行ったと思ってるんだ………。」
土方「あぁ………。懐かしい………。」
井上「本当に頼むよ。歳さん……。
相手は天女なんだ。 天神じゃない」
土方「ケラケラ天の神。強ち間違いではないな」
近藤「っっっ! 歳ぃっっっ!!!」
土方「分かった分かった」
総司「目覚めて平助が伸されるのが楽しみですね!」
平助「まだ言うかっっっ!!!」
近藤「取り敢えず解散しよう。夜更けでも良いから呼んでくれ」
土方「分かった。総司は此処に残れ。天女が目覚めたら近藤さんを呼びに行け。
天女を一人には出来ないからな」
総司「はい。では布団持ってきます」
土方「寝るな!見張ってるんだよ!」
総司「えぇ〜〜〜〜〜〜………。」
近藤「頼むな?総司」
総司「はいっ!」