未来からの贈り物
剣と柔術を組み合わせた独自の戦い方を莉奈は学んだ。
力も体力も劣る莉奈は、素早さだけ。
だから柔術も取り入れないと死ぬ。
未来でも死に物狂いでやってきたんだ……。 絶対強くなってやる!!!
ーーーーーーーーーーーー
9月25日
広間に全員集められた。
莉奈は一番後ろに座っていた。
幹部達は一番前。土方と山南さんは近藤さんの両脇。
近藤「この度っ!松平容保公より新撰組と言う名を拝命した!!!」
ざわつく広間。
莉奈は目を見開いた………
近藤さんと目が合って、一瞬微笑んだ近藤さんはうんと大きく頷き……
近藤「新撰組と言う名に恥じぬよう、精進すると共に、容保公、上様の為に死力を尽くそう!!!」
幹部、土方も目を見開いて莉奈を見た。
莉奈がポロポロと涙を零し、大きく頷いた。
雨が降り始めた………
やはり……壬生浪士組は……新撰組だった………。
それは……そう遠くない未来にみんなを失うと言うこと…………………。
近藤さんの話が終わり、幹部が莉奈の所に集まった
近藤「やはり天女は幸福をもたらした」
そう言って大きな手で泣いている莉奈の頭を撫でた
土方「また当たったな……」
珍しく凄い笑顔の土方。
総司「泣かないでよ…。嬉しい時は笑うんだよ!」
左之「泣くほど嬉しいんだよな!!!」
新八「泣くなよ〜〜」
平助「莉奈がいれば怖いもんなしだ!」
一「手が……女の手じゃなくなってる」
莉奈の手は豆だらけでゴツゴツの固い掌になってしまった………。
莉奈「やっぱり壬生浪士組は……新撰組だったね!!!」
泣き笑いの莉奈
近藤「今夜は宴だっっっ!!!」
全「おぉーーーーーーーーー!!!」
総司も……平助も……山南さんも……近藤さんも……土方さんも……左之も……松原さんも……谷さんも……武田 観柳斎も……死んじゃうの? こうやってずっと笑っていられないの……?
総司……総司……やだ……死なないで…
結核って……どうやって予防すれば良いの? 池田屋事件で血を吐いちゃうの?