未来からの贈り物
パンッ! パンッ! パンッ!
土方「総司っっっ!!!」
総司「……………大丈夫です。肩を掠っただけですから……」
……………………………………
莉奈「っっっ!!! 総司………」
土方の声だけしか聞こえなかった莉奈は、動揺が隠し切れない……
家臣「行くぞ……早く進め」
莉奈「すみません。此れを………」
家臣に懐中電灯を渡した莉奈
ガシッ!
家臣「何処へ行く……」
莉奈「戻ります」
天皇「ダメだ!莉奈」
莉奈「私は総司がいなきゃ生きていけない」
家臣「ダメだ。行くぞ」
莉奈「……………………………。
戻ります。離して下さい」
家臣「だめだ」
莉奈「天皇の命を守って下さい。
私は新選組一番組です。組に戻ります」
家臣「お前も守るのも俺の仕事だ」
莉奈「…………………離せ………」
天皇「…………………離してやれ」
スッ
莉奈「ありがとうございます。
隠し通路の先には部屋があります。
迎えが来るまで開けないで下さい。合言葉と聞いて下さい。答えにエンペラーと返って来たら開けて下さい。違うなら敵ですので開けないで下さい」
莉奈は引き返した。
莉奈畳の下に来て押し上げるが、誰か乗っているのかビクともしない……
莉奈「莉奈流……畳返しっっっ!!!」
渾身の力を振り絞り、畳をひっくり返した
平助がすっ飛ぶ姿が見えた
莉奈は地上に這い出て、吹っ飛んだ拍子に落とした平助のミニエーを取り、敵目掛けて撃ち捲る
幹部「馬鹿だ…………………」
もう怒りを通り越し、呆れている
全員で撃ち捲り、全員倒した
莉奈「総司っっっ!!!」
総司「本当に何してくれちゃってるのっっっ!!!」
莉奈「怪我はっっっ!!!」
総司「掠っただけだよ」
ギューーーーーー
莉奈「やっぱり……私は新選組から離れる事なんて出来ないっっっ!!!
いつも一緒じゃないと……不安で仕方ないのっっっ!!!
私は武士になりたいっっっ!!!
みんなとずっと一緒にいたいっっっ!
生きるも死ぬも……みんなと一緒じゃなきゃ嫌っっっ!!!」
総司「…………………莉奈…………」
莉奈「一人にしないで………」
総司「…………………分かった……」
土方「っっっ!!! 総司っっっ!!!」
莉奈「もう一人にしないでっっっ!!!
一緒に戦わせてっっっ!!!」
総司「分かった……一緒に戦おう……」
近藤「分かった……死ぬ時は一緒だ…」